トイレにいるハート型の小さい虫「チョウバエ」はどこから発生する？原因と対策を解説します

ハートの形をしたあの虫はどこからやってくるのか温かくなってくるとお風呂やトイレにいつの間にかいる小さなハートのような形をした虫を見たことはありませんか？
あの虫は「チョウバエ」といい、蚊に近いハエの一種です。

サイズは小さくゴキブリ程嫌悪感を抱きませんが、放っておくと大量発生につながり細菌を運び込み健康被害につながることも…

今回はチョウバエについて発生の原因と対策をご紹介いたします。

この記事でわかること
そもそもチョウバエとは？
チョウバエは「不快害虫」だが
どこからチョウバエは入ってくるのか？
ご家庭でできるチョウバエ対策

この記事でわかること

・チョウバエの生態
・チョウバエを放っておくとどんな被害につながるか
・ご家庭でできるチョウバエ対策
・それでも居座られたら

そもそもチョウバエとは？

チョウバエはハエ目の小さな虫です。
住宅に侵入するのは1mm～5mm程度の個体が多く、卵→幼虫→蛹（さなぎ）→成虫の順に成長する甲虫です。

種類により活動期間、産卵数がことなりますが4月から12月に発生することが多く、一度に産卵する卵の数は100個～250個程度なので繁殖力は驚異的です。
卵～成虫になるまでは約20日間と短いので放っておくとネズミ算式に数を増やしていくことになります。

チョウバエの幼虫から蛹の時代は生活するのに半水中の環境が必要です。水といっても泥土やぬめり、汚れを含む排水で生活するので排水溝・臭気トラップ・三角コーナーの裏側・排水ピット・側溝・浴槽の底などに産卵します。

チョウバエは石鹸カスや皮脂汚れを食べるため、人間が生活する限り餌は尽きません。
産卵のために湿気のある環境を好みますが成虫は居間に侵入することも少なくはありません。

細菌の媒介になることもあり、人体に侵入した際には蠅蛆症を引き起こす原因にもなりえます。

チョウバエは「不快害虫」だが

「不快害虫」とは人体や居住区間、農作物等に被害を与えるものではないが形状や数などで心理的不快さを与えるとされる害虫の分類ですが、体内の呼吸器や目、生殖器の中で産卵・孵化したケース（参考：都市害虫百科）もありますので、十分な注意が必要です。

どこからチョウバエは入ってくるのか？

チョウバエは知らないうちに侵入してきます。小さい虫なので気づきにくいですが最も大きな原因として考えられるのは窓や玄関などです。換気や洗濯ものを干す際の間に侵入したり、
他にも外出から帰ってきた際、服などにとまっているものをそのまま連れ帰ってしまい、空気の流れや化学物質等を感知しお風呂やキッチンにいついてしまうので100％の侵入の阻止は難しそうです。

また、排水管もチョウバエの侵入ルートになります。
通常排水管は「S字トラップ」等、水をためておく構造により悪臭や害虫の侵入を防ぎますが、長期間使用していないと配管内の溜まっていた水が蒸発し害虫の侵入経路がつながってしまいます。
恒常的に使用している個所からチョウバエが出てくる場合はすでに産卵が終わり孵化が始まっている可能性がありますので、早めの対処が必要です。