みなさんはお家に観葉植物を置いていますか?置いているご家庭は、暖かい季節や湿気ている時期に家の中を飛び回るコバエに遭遇したことがあるのではないでしょうか。
春になり暖かい季節になると、虫の活動が活発になります。室内に発生したコバエを放置してどこかに産卵されてしまうと、対処する負担も大きくなってしまいます。そうなる前になんとかしたいですよね。
今回はなぜ室内に虫が発生するのか、その時の対処法や日頃からの習慣で防ぐ方法などをご紹介します。
コバエの種類
コバエとは小さなハエの総称で、種類によって生態が異なります。
大きく分けて特徴の違う4種類のコバエの種類とそれぞれの生態についてご紹介します。
ショウジョウバエ
ショウジョウバエは体長が約2mmで、目が赤く身体が黄色いのが特徴です。
キッチンの三角コーナーや、ごみ箱に生ゴミが溜まっていると発生しやすいです。
また、お酒やワインなどのアルコール類や、みりんや酢などの調味料も好物のため、蓋を開けたまま放置しているといつの間にか発生してしまいます。
ノミバエ
ノミバエも体長は約2mmで、身体全体的に茶褐色でお尻の部分は黒っぽいのが特徴です。
腐った植物や生ゴミを好み、キッチンで飛び回っているのがよく見られます。
食品や動物のフンに潜り込んで産卵するので、衛生面で問題視されている害虫なのです。
チョウバエ
チョウバエの体長は約5mmで、他のコバエより比較的大きい身体が特徴です。
羽が丸くて、広げると逆ハート型のような形になっています。
排水口にあるヘドロなどをエサとするので、お風呂やキッチンの排水口など湿った環境を好みます。日中はトイレでよく見られるので便所バエとも呼ばれています。
キノコバエ
キノコバエの体長は約1~2mmと他のコバエよりも小さいので、網戸の網目や小さな隙間などからも侵入されてしまいます。細長い羽をもち、足が長いのが特徴です。
30℃以上の気温が高い日や湿度70%ほどの湿気が高い環境を好みます。
また、腐葉土や観葉植物などをエサとしていて、長期間放置した花瓶の腐った水にも寄りついてしまいます。
キノコバエとは
ハエの一種であるキノコバエは、日本には100種以上いるとされています。
幼虫がキノコの菌糸を食べてキノコ栽培に被害を及ぼすことから、キノコバエという名がついたといわれています。
キノコバエが好む環境は、
・気温30℃・湿気70%
・高温多湿
・梅雨の時期から夏
・雨が降った翌日の晴れた日
・薄暗いところ
・腐った植物の周り
このような条件が重なるほど活発に活動します。
観葉植物を置いているお家は条件が重なりやすいので注意が必要です。
人間への直接的な害はありませんが、観葉植物の茎や葉を食べてしまうため植物への被害があります。
また、注意していても観葉植物の腐葉土に混入した卵から成虫が室内に発生するケースもあるようです。
キノコバエの発生を防ぐ方法
粘着テープ
天井や壁などから釣り下げて使うもので、飛んできたコバエをテープの粘着成分にくっつけて退治します。
粘着力が強いので、関係のない物がくっついてしまわないように、目立つ場所に設置することがオススメです。
殺虫剤
キノコバエの駆除には殺虫剤が即効性があり有効です。
直接キノコバエに向かって噴射すると、殺虫剤に含まれている羽ばたき防止効果ですぐに落下します。
キノコバエに限らず他のコバエも退治できて手軽に使用できます。
しかし植物にかからないように、近くでは使用しないようにしましょう。
観葉植物に有機肥料を使用しない
キノコバエは湿った環境を好み、腐葉土などに産卵します。
ですので、観葉植物の鉢に使用している土を定期的に取り替えたりすることでコバエの発生を予防する事ができます。
また、幼虫は土の中の有機物を餌に成長するので、観葉植物の肥料は有機肥料は出来るだけ使用せずに、鉱物などの無機質から製造された化学肥料や、無機質の土を使用することで、キノコバエの発生を抑えることができます。
他にも、湿った環境を作らないために日当たりや風通しの良い場所に置いて、土の表面を乾燥させるのも効果的です。
土の中で幼虫が住みにくくなるので発生の予防に繋がります。
網目が小さい網戸にする
きちんと網戸を閉めていても、網目をすり抜けてコバエが入ってしまう事があります。
一般的な網目のサイズは1.15mm幅(18メッシュ)ですが、キノコバエは体長が1~2mmと体長が小さい為すり抜けてしまうのです。
網目の大きさはメッシュ数で表示され、数字が大きくなるほど網目が小さいということになります。網目の大きさが気になっている方は、一般的な18メッシュより細かい、20メッシュ、24メッシュなどの網戸への張り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
換気をする
キノコバエは湿気の多い環境を好みます。
湿気の多いお風呂は、入浴後は換気扇を回してしっかりと換気しましょう。
梅雨の時期などに雨の降っている日は窓を開けるのではなく、エアコンの除湿などで効率よく湿度を下げることがオススメです。
他にも、小まめに掃除したり、ちょっとしたことに気を付けるだけでもコバエの発生を防ぐことができます。
特にキッチンは、コバエのエサとなる生ごみが溜まりやすい場所ですので、生ゴミを早めに捨てたり、排水口まわりをこまめに掃除して清潔にしておくことが重要です。
コバエが室内で産卵してしまうと大量発生してしまうため、それを防ぐためにも日頃から対策しておくことをオススメします。
まとめ
コバエの発生を防ぐには、まずコバエのわきやすい環境を作らないことが重要です。
しかし、ちょっとした油断や環境の変化でコバエが大量発生してしまうこともあります。
もし発生してしまっても、清潔にしてコバエの住み辛い環境にすれば自然と減少する事がほとんどですので落ち着いて対処しましょう。
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