夏も終わり、ようやくエアコンの電気代で家計圧迫が解消される!と一安心していたところですが、最近肌寒くなってきたので次は冬の暖房のことが頭をよぎります。
2023年秋には政府の電気代補助が完全に切れて、電気代が値上がりするという情報が出ていましたが、補助額を半額にすることで2024年1月まで延長されることが決定しました。
半額でもありがたい反面、結局はその半額は私たち国民が負担することになるでしょう。
すまサポのある関西圏では関西電力が10月の値上げは+17%との見通しを発表しています。
これから訪れる冬に暖房器具を使うとどれくらい家計を圧迫するのだろう。
100円でもいいから電気代を節約したいと思います。
今まで使っていた暖房器具を省エネ仕様のものに買い替える、断熱リフォームをするなど色々な節約方法がありますが、これらはどうしても初期投資額が大きく、電気代の節約があったとしても投資額を回収するのに時間がかかります。
今回はおうちで簡単にできる断熱DIYという視点から電気代を節約する方法を考えていきます。
簡単に安く実践できることばかりなので必見です。
断熱化を行う意味
そもそも断熱化とは何か。
水筒の魔法瓶を想像してもらえると分かりやすいです。
夏に冷水を水筒に入れて夏の炎天下で持ち歩いたとしても水筒の冷水は冷えたままです。
外の熱を遮断して中を保冷していることになります。
冬にお湯を入れて極寒の冬空の下で持ち歩いても、お湯は冷めていません。
中の熱を外に流出することを防いで保温していることになります。
この魔法瓶と同じような原理をお家にも応用することが断熱化です。夏は暑くなりにくく、冬は冷たくなりにくいという点が断熱化を行う価値が十分にあります。
電気代の節約
暖房で室内の温度を調整するとき、一番エネルギーを消費するのはスイッチをONにしてから設定温度に到達するまでの間です。
ONにしたときの室温が、設定温度から遠いほど多くのエネルギーを消費します。
もしこのとき断熱化が行われている室内なら、室温の低下は緩和されているはずなので少ないエネルギーで設定温度まで到達することができます。
その結果電気代の節約につながります。
体感温度の上昇
電気代の節約ももちろん嬉しいですが、寒い冬で一番の恩恵は暖かく感じることだと思います。
電気代の節約のために暖房をつけないことも間違いではありませんが、暖かさを犠牲にすると病気のリスクも高まりますし、QOLが下がると思います。
断熱化をすることで、同じ室温でも体感温度がかなり変わるとの実験結果があります。
同じ温度でも、断熱性能によって体感温度や床・壁の温度に大きな差が出ます。断熱性能の低い家では、室温20℃に対して体感温度が15.4℃、表面温度に至っては10.8℃と9℃以上の差があります。一方断熱性能の高い家では、室温20℃に対して体感温度は19℃、表面温度も18℃とほとんど差がありません。
株式会社マツナガ
室内で暖房の熱が流出しやすいのは窓
ところで、冬は室内が寒くなるのは周知の事実ですが、実際に室内の熱が流出しやすい箇所はご存知でしょうか?
その結果がこちらの図になります。
開閉を行う窓が全体の5割以上を占めています。
魔法瓶の水筒に穴が空いている状態がわかりやすい例です。
よく聞く断熱リフォームで屋根や床下、外壁内に断熱材を設置するということが行われますが、まず先に大きな割合である窓の対策を行うことが優先であることは明らかです。
手軽にできる窓の断熱DIY
なぜ窓から熱が逃げるのか。
もちろん開閉のたびに熱が逃げてしまうのは想像できますが、閉めていた状態だとしても窓は薄いガラス1枚で外気と直接触れているので、冷気がガラスを伝わり室内に侵入します。
また、窓にはどうしても隙間があるのでその部分から外の冷気が侵入したり、せっかく暖めた室内の空気も流出します。
窓の断熱化のために二重サッシにする予算がもったいない…、賃貸だからリフォームできない…という方に手軽に行えるDIYでの断熱化方法をご紹介します。
窓やドアの隙間テープで隙間風をシャットアウト
締め切った窓や玄関のドアに近づいてみると、かすかに「ビューーッ」と音がしていませんか?
これが隙間風です。
建物内外の気圧差、温度差によって空気の出入りが行われています。
暖房をつけていたとしても冷気が侵入することによって暖房の効果が薄れますので、隙間風対策にまず行いたいのがテープで物理的に隙間を埋めてしまうことです。
外につながる窓だけでなく、暖房をつける室内と暖房をつけない廊下をつなぐドアにも隙間テープを使うといいでしょう。
隙間テープは断熱の効果に加えて、ゴキブリやムカデなどの害虫の侵入経路を塞いだり、クッション効果によってドアを閉めたときの音を抑制することもできます。
断熱シートを貼る
本来なら窓の表面から直接冷気が伝わってしまうところに1枚断熱シートを挟むことで室温低下を抑制に期待できます。
どうしても薄い層が1枚できるだけですので、劇的に断熱性を高めることは期待できません。
しかしシートを貼ることで外からの目隠しにもなりますし、もしも強風でガラスが割れたとしても飛散を防止できます。
紫外線カット機能付きを選ぶと本来の断熱効果の目的以外にも幅広く展開できる点はメリットに感じます。
断熱カーテン
冷たい窓と室内の空気が接触すると室温低下を招くので、ワンクッション挟むために断熱カーテンの設置もおすすめです。
カーテンと窓との間に空気の層をつくることで断熱効果が期待できます。
長さは下から空気が出入りしないように床にピッタリとつくくらいが望ましいです。
まとめ
断熱リフォームだけを目的に業者に依頼すると高額になりがちなので、他のリフォームのついでに断熱化を行うと出張費などのコストを削減できておすすめです。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!