ベランダの張り替え・塗装の目安

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毎日何気なく使っているベランダ。洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだりと、生活の一部として欠かせないスペースです。しかし、屋外にあるベランダは雨風や紫外線の影響を受けやすく、気づかないうちに床が劣化していることも少なくありません。「なんだか色あせてきたかも…」「ひび割れを見つけた」など、ちょっとした違和感が劣化のサインかもしれません。本記事では、ベランダ床の劣化サイン、塗装や張り替えの目安時期、そしてメンテナンス方法まで詳しく解説します。

ベランダ床の劣化サインとは?

見逃しがちな劣化の兆候
ベランダの床材には主に、FRP(繊維強化プラスチック)、防水シート、モルタル、タイルなどが使用されています。それぞれ特徴が異なり、劣化のサインも異なりますが、共通してチェックしておきたいポイントが以下の通りです。

色あせ・ツヤ消失
 紫外線や雨風にさらされているベランダは、年月とともに表面のツヤがなくなり、色あせて見えるようになります。美観が損なわれるだけでなく、防水性能の低下も示唆しています。

ひび割れ・剥がれ
 表面に細かいクラック(ひび)が入っていたり、防水層が剥がれていたりする場合は要注意。内部に雨水が浸入し、建物全体の腐食につながることもあります。

水たまりができる
 通常、ベランダには傾斜がついており水が自然に排水される構造になっています。水がたまるということは、傾斜の変化や排水不良、防水層の劣化が疑われます。

コケやカビの繁殖
 床面に緑や黒の汚れが付着している場合、湿気がこもっていたり排水がうまくいっていない可能性があります。放置すると滑りやすくなり、転倒のリスクも高まります。

塗装・張り替えの目安時期

床材の種類や使用環境によって耐用年数は変わってきますが、以下のような目安があります。

床材の種類メンテナンス目安主な対応方法
FRP防水約10年ごと再塗装またはトップコート塗布
ウレタン防水8〜10年ごと塗り替え(再塗装)
シート防水約10〜15年シートの張り替え
モルタル劣化に応じて随時補修・再塗装・防水処理
タイル貼り剥がれや浮きがあるとき部分補修または全面張替え

特にFRPやウレタンなどの防水塗装タイプは、表面の「トップコート」が紫外線で劣化するため、5年に1回の再塗布を推奨している業者もあります。

張り替え・再塗装を検討すべきタイミング

以下のような症状が見られたら、専門業者に相談し、早めの補修を検討しましょう。

床面のひび割れが深く、指で触ると隙間が感じられる
トップコートの剥がれやチョーキング(白い粉が手につく)が起きている
雨の日に室内へ雨漏りしてくる
以前と比べて床が軋む、たわむといった感触がある

こうした症状を放置すると、床下の構造材にまで水が入り込み、シロアリや腐食の原因になります。劣化初期の段階で対処することで、費用を抑えて安心感も確保できます。

自分でできる簡単チェック方法

定期的にベランダの状態を確認する習慣をつけましょう。以下のポイントを意識して、月に一度は軽く目視チェックをしてみてください。

・雨上がりの水のたまり具合を見る
・表面に白い粉(チョーキング)が出ていないか確認
・排水溝にゴミが詰まっていないか確認
・床に浮きやブヨブヨした箇所がないか足で軽く踏んでみる

自分でできる簡単チェック方法

DIYでの補修は可能?

簡単な補修であればDIYでも可能です。たとえば、トップコートの塗り替えやコーキングの補修、ひび割れのシーリング処理などはホームセンターでも道具がそろいます。ただし、以下のような場合はDIYでは難しく、専門知識や防水施工技術が必要です。

・既存の防水層が劣化している
・床下まで水が浸入している
・範囲が広く、塗膜の均一な仕上がりが求められる場合

誤った補修は見た目だけ整っていても、かえって雨漏りを招くリスクがあるため注意が必要です。

トップコートの塗り替え

業者に依頼する場合の費用相場

参考までに、専門業者に依頼した際の費用相場をまとめました。

作業内容費用目安(1㎡あたり)
FRPトップコート再塗装約3,000~5,000円
ウレタン塗膜防水約5,000~8,000円
シート防水の張り替え約6,000~10,000円
モルタル床補修+防水約7,000~12,000円

※施工条件やベランダの広さ、下地の状態により費用は変動します。

劣化を防ぐための日頃のケア

最後に、ベランダ床の寿命を延ばすために心がけたい日常のケアをいくつかご紹介します。

・こまめに掃除する(週1回程度)
 ゴミや落ち葉がたまると水はけが悪くなり、劣化を早めます。

・水はけを良くする
 排水口の詰まりを定期的にチェック。ゴミ受けネットを使うのもおすすめです。

・重たい鉢植えは脚付きの台に置く
 水分がこもるのを防ぎ、通気性を確保します。

・定期的な塗装メンテナンス
 5年に1回を目安にトップコートを再塗布することで、防水性能を維持できます。

トップコートの塗り替え

まとめ:劣化の早期発見がベランダの寿命を左右する

ベランダの床は、屋外という環境に晒される以上、どうしても劣化していくものです。しかし、早めの点検と適切な補修を行うことで、その寿命を大きく伸ばすことができます。「なんだか古くなってきたかも」と思ったら、ぜひ今回のチェックポイントを活用して状態を確認してみてください。必要に応じて、専門業者に相談するのも安心・安全にベランダを使い続けるための第一歩です。日々のちょっとしたケアと、適切なタイミングでのメンテナンスで、長く快適にベランダを活用しましょう。

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