今日の洗濯はちょっとお値段の張るお気に入りの柔軟剤を使って、明日はお気に入りの香りを身にまとって気分良く外出をしよう!
そう考えて洗濯機から洗濯物を取り出すと柔軟剤の香りの奥から不快な臭いがする…
もしかしてあなたは、洗濯機の掃除をしていないのでは?
洗濯機は水を扱う家電ですが設置場所によっては換気が不足し、カビが発生しやすい好条件が揃っています。
しかしながら、お家の中の掃除ではお風呂やキッチン、フローリングなどに比べて優先順位が低くなっているのではないでしょうか?
※筆者は洗濯機の掃除は面倒なので半年に1回程度しか掃除はしていません…洗濯機の蓋を開けたらカビは目に見えているのですが…
洗濯機の中は実は気づいていないだけで大量のカビが繁殖しており、カビが付着した水で毎日の洗濯を行っている可能性が大いにあります。
1日の汚れをキレイにするために洗濯機を回しているのに、逆にカビまみれになってしまっていると考えると恐怖です。
今回は清潔な洗濯をするためにぜひ実践してほしい、洗濯機の掃除方法をご紹介します。
洗濯機のどの部分が汚れているのか
洗濯機の掃除をあまりしない方は、洗濯機のどの部分が汚れ、カビが発生しているのか気づいていないのではないでしょうか。
これを機会に洗濯機を覗き込んで注意深く見ていきましょう。
排水ホース内、排水口
洗濯機を使い終わった後は排水ホース内に水が少し残った状態で、通気性も悪いのでカビが発生しやすい環境になっています。
ホース内だから放置しても良いやと思ってしまいますが、排水ホース内のカビが排水口まで伝わり、臭いの原因になってしまいます。
排水ホース内の水なら直接洗濯物と触れることはないので軽視したい箇所ではありますが、洗濯機の設置場所によっては普段の生活でカビの臭いが気になってしまいます。
糸くずネット
洗濯中に発生した毛玉やゴミはここに集まります。
ネットの中のゴミは意外とすぐに溜まってしまうので、清潔な環境で洗濯をするには週に1回はゴミを捨てたいところです。
またゴミが溜まっている状態だと大きな塊が水分を含んだ状態で長時間放置されることになりますので、糸くずネット周辺はカビがかなり発生しやすくなっています。
ゴミ箱に捨てるときはパーツの裏側をよく見てみましょう。
柔軟剤ポケット
この洗濯機の場合は細い溝の周りにカビが繁殖してしまっています。
柔軟剤ポケットの蓋は常に閉めている状態なのでより一層カビが繁殖しやすくなっています。
奥までは確認できませんが、柔軟剤ポケットの中までカビが繁殖していると、せっかくの柔軟剤の香りが台無しになるかもしれません。
カビ取りスプレーを噴霧し、よく水で洗い流すと中のカビ対策になるでしょう。
洗濯槽
洗濯槽を覗き込んで見ても、底の部分と両壁の銀色の部分には目視ではカビは繁殖していないように見えます。
しかし洗濯槽の裏側の部分は間違いなくカビが大量に繁殖していることでしょう。
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洗濯を取り出したら、ワカメみたいなカビが付着していた経験はありませんか?
筆者は何度も経験し、不快な思いをしていました。
この裏側にあるカビがなぜ洗濯物に付着するかは、洗濯機の構造を見ると分かります。
洗濯槽に水を張る際、洗濯槽と脱水受けの槽はつながっている構造になっているので両方に水が貯まるようになっています。
構造的に洗濯槽裏側のカビに触れた水が洗濯槽の中の洗濯物にも触れることになるので、裏側のカビが洗濯物に付着してしまうのは仕方のない話です。
せっかく洗濯したのに洗濯物にカビが付着、臭いも染み付いている状況は、カビだらけの水で洗濯をしているとも言えるでしょう。
洗濯物に直接触れる洗濯槽のカビ取りは、洗濯機の掃除において何よりも優先度が高いです。 洗濯機全体の掃除について全て紹介したい気持ちはありますが、今回は洗濯槽のカビ取りにターゲットを絞っていきます。
洗濯槽のカビを落とす方法
洗濯槽のカビ取りの場合、キッチンやお風呂のカビ取りに使うスプレーは噴霧しても届かないので使用できません。
大量の漂白剤を投入しても良いのですが、どのくらいの水で希釈したら良いのかもわからなければ、大量の漂白剤による刺激臭で大変危険なのでこの方法も無理です。
市販の洗濯槽クリーナーで槽洗浄をしても今一効果が実感できず…
紆余曲折あり、筆者が5年前から効率の良いカビ取り方法を模索、実践演習した結果たどり着いた最適解は「洗濯槽クリーナーで槽洗浄した後に、酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムでカビを剥がし取る」方法になりました。
洗濯槽クリーナーで洗浄する
洗濯槽クリーナー(写真右側)は、キッチン用やお風呂のカビ取りとして使われている、あのプールのような臭いのする塩素系漂白剤のようなものです。
漂白剤をかけるとカビは殺菌され、頑固な黒色が見違えるように無くなる優れものです。
写真右側の塩素系洗浄剤を洗濯槽に投入し、洗濯機の槽洗浄モードで浸け置き、すすぎ、脱水を行ってカビを除去できます。
酸素系漂白剤で洗浄する
酸素系漂白剤(写真左側)は洗濯槽クリーナーほどカビの殺菌・分解効果はありませんが、物理的にカビを剥がすような感じでカビの除去が可能です。
洗濯槽クリーナーである程度のカビを分解し、弱り果てた状態で追い打ちをかけるように酸素系漂白剤を投入すると根本からごっそりとカビを退治できます。
酸素系漂白剤の代表格である過炭酸ナトリウムは40℃程度の水と反応するとシュワシュワと活性酸素を放出して漂白作用が生まれます。
過炭酸ナトリウムの場合は、殺菌作用というよりかは発泡の際にカビなどの汚れを一緒に剥がし取る作用に重点を置いています。
実際に酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムでカビを浮かしてみる
塩素系の洗濯槽クリーナーで桶洗浄を行った後にいよいよ過炭酸ナトリウムを投入して弱ったカビを一気に剥がしていきましょう。
・洗濯槽に40℃前後のお湯を張る
過炭酸ナトリウムの反応は40℃前後のお湯が望ましいので、洗濯槽にお湯をバケツで入れていきます。
お湯の目安は縦型の洗濯機の場合は糸くずネットの上までが望ましいです。
・過炭酸ナトリウムを1kg投入し、かき混ぜる
過炭酸ナトリウムをお湯に投入した瞬間からシュワシュワと音を立てながら反応が進みます。
時折、洗濯槽の見えない裏側の方からゴボゴボと大きな泡の音も聞こえますが、奥の方までしっかりと掃除ができている証拠です。
シュワシュワ、ゴボゴボと泡の音を聞くと、危険そうなガスが発生しているように思いますがご安心ください。
この時、過炭酸ナトリウムが分解されて酸素と水を放出しているだけなので極めて安全です。
反応が均一になるように10秒ほどかき混ぜると、過炭酸ナトリウムが洗濯槽の裏まで届くようになり効果がアップします。
・半日程度放置する
洗浄の恩恵を最大まで受けるために、過炭酸ナトリウムが完全に分解されるまで放置します。
反応直後は白く濁った状態ですが数時間経過すると水が透明になってきます。
透明になった状態で洗濯槽の中を覗くと両壁に小さな泡がたくさん付いています。
泡が付いているということはまだ反応が進み酸素を放出している状態ですので、泡が完全に無くなった状態まで放置すると良いでしょう。
・水をかき混ぜて、剥がれた汚れを完全に浮かす
放置しただけでは洗濯槽のカビは完全には剥がれていない状態です。
洗濯槽の水を勢いよくかき混ぜて、水流によって物理的にカビを剥がしにいきましょう。
※腕を直接水の中に入れると過炭酸ナトリウムのアルカリ性によって皮膚がヌルヌルになってしまうので控えましょう。
かき混ぜている最中から洗濯槽の裏側のカビが浮き始めて、おぞましい光景が広がってきます。
・バケツなどで浮いてきた汚れを取り除き、標準モードで水洗いを行う
かき混ぜていると水が白く濁った状態になりましたので、透明になるまで放置しました。
透明になると浮いてきたカビがたくさん確認できます。
浮いてきたカビはこのまま排水してしまうと排水口の詰まりの原因となる恐れがあるので、バケツやネットなどで極力すくい上げてゴミ箱に捨てることが望ましいです。
ある程度カビを取り除くことができたら洗濯機の標準モードで洗濯槽を水洗いし、糸くずネットのゴミを取り除いたら今回の洗濯槽の洗浄は完了です。
まとめ
以上で塩素系の洗濯槽クリーナーと過炭酸ナトリウムを用いた洗濯槽の掃除方法の紹介を終わります。
洗濯槽の裏側がカビだらけだとせっかくの洗濯なのに、洗濯物にカビが付着したりカビ臭くなったりします。
清潔な洗濯をするためにはぜひ今回のカビ取り方法を実践してもらえたらと思います。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!