浴室は基本的に水に濡れる場所なので、耐水性が高く作られています。

しかし、蛇口のパッキンの劣化や、接続部分の緩み、錆びた部分などから水漏れが発生する可能性があります。

1日の疲れを洗い流す空間で、水漏れの不安を感じず快適に過ごすために、今一度水漏れが起こっていないか確認してみてはいかがでしょうか。

お風呂の水漏れを放置すると起こる事

カビが発生する

カビは栄養・水分・温度・酸素がある環境で発生・繁殖します。

浴室は高温多湿なため、カビが繁殖するには非常に条件の良い場所です。

さらに浴室にはホコリ、髪の毛、石鹸カス、シャンプー、人のアカなど、カビの栄養となる有機物質がたくさんあります。

そこへ水漏れなどでいつまでも水分が残った状態になるとカビの繁殖を増長させてしまいます。

一度発生したカビを除去するのは簡単ではありません。

まずカビの発生・繁殖を防ぐには、湿気がこもらないように小まめに換気扇を回すなど、換気に気を付けましょう。

また、カビはをたくさん吸い込んだり、気付かずに長年吸い続けているとアレルギーを引き起こす危険性があります。

さらに、カビ独特の不快な臭いの原因にもなりますので、カビを発生させないためにも、水漏れは早めに修理することが重要です。

シロアリが発生する

シロアリは風通しが悪く、湿気の多い環境を好みます。

床や壁がタイル張りの浴室で、ひび割れたタイルや劣化したコーキングを放置していると、そのヒビ割れから水漏れが発生し、床下や壁の中でシロアリが発生する可能性があるため注意が必要です。

水回りの床がふわふわ浮いている場合は、床下の木材が既にシロアリに食べられてスカスカになっている可能性があるため早急に点検することをオススメします。

下の階に被害を与えてしまう(マンションやアパートの場合)

床下の水漏れに気付かず放置していると、最悪の場合下の階へ雨漏りのように水漏れが起こってしまう可能性があります。

損害賠償を請求される場合もあるため、浴室の水漏れは放置せず早めに修理やリフォームの検討をオススメします。

よく起こる水漏れ箇所

蛇口からの水漏れ

浴室の蛇口から水漏れしている場合、蛇口の種類によって考えられる原因や対処法が異なります。

まずは、ご自宅の浴室で使われている蛇口の種類を確認してみてください。

浴室でよく見られる蛇口には、主に以下の2つがあります。

サーモスタット混合水栓

近年のほとんどの新築の一軒家やマンションのお風呂で採用されているタイプの蛇口です。

蛇口がシャワーホースと一体になっていて、1つのレバーで吐水と止水、もう一つのレバーで温度調節ができます。

内部の構造が複雑なので部品の不具合などが起こりやすいです。

水を出している状態で水漏れが起きている場合はパッキンの劣化が原因であることが考えられるため、パッキンを新しいものに交換することで水漏れを解消できます。

カートリッジの故障によって水漏れが起きている場合は、カートリッジの交換が必要です。

もしもご自身で交換するのが難しい場合は業者へ修理を依頼するのが安心です。

2ハンドル混合水栓

築20年以上の住宅に多いタイプの蛇口です。

水とお湯のハンドルが1つずつ付いていて、両方のハンドルを調整しながら温度を調整します。

サーモスタット混合水栓に比べて構造が単純なので、水漏れなどのトラブルが起きてもご自身で修理することが可能です。

シャワーからの水漏れ

蛇口やレバーを閉じてもシャワーやカランからポタポタ水が流れる場合は、パッキンなどのゴムパーツ部分が劣化している可能性があります。

水栓金具のゴムパーツが劣化しているということは、他のパッキンからも水漏れしている可能性がありますので、ユニットバスのどこで水漏れが発生していてもおかしくない状態です。

水栓の交換やパーツを補修する事で使い続けることもできますが、浴室の寿命のタイミングかもしれませんので、浴室全体の点検の目安にしてみてはいかがでしょうか。

ホースからの水漏れ

ホース本体から水が漏れている場合はホースの買い替えを検討しましょう。

応急措置として、防水テープを貼る事で一時的に解決する事も出来ます。

しかし劣化が原因の水漏れの場合は、補修した箇所とは別の箇所からまた水漏れする可能性がありますので早めの交換がオススメです。

また、シャワーホースとシャワーヘッドの接続部分から水が漏れている場合は、ナットの緩みやパッキンの劣化が考えられます。

パーツはホームセンターなどで探してご自身で修理する事も可能です。

浴槽からの水漏れ

浴槽は頑丈に出来ていますが経年劣化により細かい傷が付いていたり、ひび割れなどにより水漏れが発生する可能性があります。

浴槽にお湯を溜めた時の量が減ったと感じた場合は、浴槽のひび割れから水が漏れている可能性があるため、買い換えを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

浴室の寿命は10〜15年程と言われています。

使用状況により違ってきますが、水漏れなどが気になってきたら一度浴室のメンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。

蛇口内のパッキンの交換や、パーツの緩みなどが原因の水漏れは、ご自身で解決する事も可能です。

分解する際に写真や動画を撮影しておくと、元に戻す時に間違いが起きにくくスムーズに戻せるのでオススメです。

難しい場合は無理せずに修理業者に依頼しましょう。

まずは見積もりだけ依頼する事も可能な会社が多いので、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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