庭木を守る害虫対策

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夏になると植物の葉が青々と茂り、虫の活動も活発になります。しかし、害虫が草木に住み着いてしまうと植物に良く無い影響を及ぼしますので駆除する必要があります。

今回はお庭の植木などを害虫から守るために有効な対策をご紹介します。

害虫が好む環境

湿気が多い

湿気があるところを好んで住み着く虫が多くいます。特に日当たりが悪くてジメジメしたところは、虫にとって快適な環境となります。
季節によっても発生する虫が異なり、例えば梅雨の時期にはカタツムリやナメクジが大量に発生します。

隠れる場所がある

小さな虫は外敵から身を守る必要があるため、隠れる場所を見つけると安心して住み着きます。目で確認できる大きさの害虫だけでなく、1mm程度の小さい虫や土壌に隠れている虫もいるため、見過ごしている場合があります。
花を揺すったり、石や落ち葉を動かしてみると虫が出てくることもあります。

餌がある

土壌

虫は植物の葉を食べたり、樹液や花の蜜を吸ったりして生活しており、植物や花が多い所に集まるため注意が必要です。また、虫の餌になるものは植物だけではなく、人間の食べ残しや、糖分を含んだ甘いジュースなどがあると虫が集まってきます。
生ごみを庭で処分する家庭は、短時間で大量に虫が発生しやすいため注意しましょう。他にも虫が別の虫を餌とすることもあるため、植物や人間の食べ残しなどに群がる小さい虫を狙い、別の虫も集まってくるのです。

腐葉土

腐葉土とはミミズが長い時間をかけて落ち葉などを分解し、土のようになった堆肥の一種のことを言います。
主にハエ、ナメクジ、ダンゴムシなどが生息しています。庭の土に腐葉土を混ぜることで微生物が増え、植物の成長を助けるふかふかの土になります。

害虫の種類

アブラムシ

アブラムシは1年中発生し、春と秋の雨が多くない時期に活発になります。寒冷地域では卵の状態で冬を越しますが、温暖な地域では1年中幼虫を産み続けるため植物に被害を及ぼします。
多い時には毎日数匹から十数匹のメスを産み、幼虫は10日前後で成虫になります。
草花、樹木、野菜など様々な植物の新芽や葉裏などに寄生して、植物の汁液を吸います。1匹ではあまり影響が無いかもしれませんが、群棲して加害するため、若い芽や葉が変形して健全に育たなくなってしまいます。

ハダニ

3月〜10月に繁殖しますが、高温で乾燥している環境を好むため、梅雨明けから秋にかけて繁殖が盛んになります。
1匹のメスが50~100個の卵を産み、10日ほどで成虫になります。

ハダニは葉の裏に住み着き、栄養を吸汁し植物を弱らせます。葉緑素が抜けるため白い小斑点が生じ、さらに被害が進行すると葉色が悪くなります。
葉緑素不足になると光合成ができなくなってしまい成長不良になります。

カイガラムシ

大量発生して植物に着くことで美観を損なったり、植物の水分を吸い取って芽や葉を枯らしてしまいます。
枝や幹に小さな白い斑点が生じることがあり、これはカイガラムシが付着していた跡です。排泄物や分泌液に含まれる糖分が原因で、枝や葉が黒ずんでしまう「すす病」を発症しやすくなります。

虫によっては、直接捕まえて駆除できる場合もありますが、大量発生した場合や、虫が苦手という人には、殺虫剤がおすすめです。
虫に合わせてさまざまな殺虫剤がありますので、状況にあったものを選んで使用するようにしましょう。

予防方法

発生した害虫をその都度駆除するよりも、まず発生しないように予防することが大切です。ここでは具体的な予防方法をご紹介していきます。

剪定する

剪定

植木が伸びっぱなしで茂りすぎていると、通風や採光が悪くなり、樹形が乱れやすくなります。また、病害虫の発生源にもなりかねません。
剪定は樹形を整えるだけでなく、新芽の発生を促して花つきをよくする効果もあり、病害虫の予防にもなるので年に一度は剪定する事をオススメします。

・からみ枝

一方向に伸びずに他の枝にからむように伸びている枝のことで、枝の根元から切り取りましょう。

・逆さ枝

他の枝と逆の向きに伸びている枝のことで、放っておくと樹形を乱してしまうので枝の元から切り取りましょう。ただしマツやウメなど樹種によっては残すことがあります。

・ひこばえ

樹木の根本から新たに出てくる枝で成長の勢いが強く、樹形を乱したり、幹の生育を妨げる場合がありますので、できるだけ枝の付け根から切り取りましょう。

・平行枝

同じ方向に出ている上下ふたつの枝のことで、枝の付け根から切り取り1本にしておくと単調な雰囲気が無くなります。

 ・車枝

1か所から四方以上に出ている枝のことで、樹形を乱すため1本を残して他の枝を元から切り取るか、あるいは全部を切り取りましょう。

日当たりを良くする

日当たり

日陰になる場所や植物や葉が密集している場所は、十分に日光が当たらず植物の育ちが悪くなります。日光が当たらないと害虫に対する抵抗力が低くなってしまうため、害虫が増殖しやすくなります。
植物を植える際に、植物同士の距離を空けて葉っぱ同士が重なったり影を作らないように気をつけましょう。

連作をしない

ずっと同じ場所で同じ植物を育てることが続くと、土壌の養分が減り害虫が増えて連作障害を起こしやすくなってしまいます。
また有害微生物の増殖などにより土壌環境が悪化し、作物の病害虫に対する耐病性や免疫が低下する可能性もあります。
連作していると害虫が発生しやすくなるため、毎年違う植物を植えて輪作するように心がけましょう。

葉を湿らす

水はけが悪く湿っぽい場所を好む害虫もいるため、その環境を放置しておくと害虫が発生しやすくなります。
植物の様子を見て、乾燥していれば霧吹きなどを使い、葉を湿らせておく事で、乾燥を好む害虫を寄せつけないように予防しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は庭木を守る害虫対策についてご紹介しました。

植物は育つ環境によって病気になりやすかったり、その影響により害虫の被害を受けたりします。
大切に育てている花や植木を害虫や病気で枯らさないために、植物の状態をチェックして適切な対応をしましょう。

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