「庭に出ると蚊に刺される」「芝がボロボロになっていた」「見たことない虫がうじゃうじゃ」…そんな経験、ありませんか?
花壇や芝生、家庭菜園、ウッドデッキ、美しく整えたはずの庭が、気がつけば虫の温床になっていることも珍しくありません。
本記事では、“庭に現れる害虫”をテーマに、種類別に見分け方と生態、具体的な対策方法、そして幅広い虫に効く総合殺虫剤まで解説していきます。
実はこんなにいる!庭で出会う害虫7カテゴリ
庭に現れる虫たちは、「見た目が怖い」だけでなく、植物に被害を及ぼすものや人間に危害を加えるものまでさまざまです。
まずは、害虫の“分類”を把握しておきましょう。
① 葉や茎を食べる「食害系」
アオムシ:キャベツやブロッコリーなどの葉野菜に多発
ヨトウムシ:夜間に活動し、葉をまとめてかじる
コガネムシ幼虫:土中で根を食べ、植物が急に枯れる原因に
② 吸汁する「汁吸い系」
アブラムシ:新芽や花に密集し、ウイルスを媒介することも
カメムシ:野菜や果樹に付き、臭気を放つ厄介者
スリップス(アザミウマ):目立たないが、花や果実を汚す
③ 咬んだり刺す「人間被害系」
ハチ:特にキイロスズメバチは攻撃的。巣作りも注意
ムカデ:家の中にも侵入。毒を持ち咬まれると激痛
蚊:吸血・感染症リスクもある
④ 湿った場所に現れる「地表這い系」
ナメクジ:夜に活動、柔らかい葉を好む
ダンゴムシ:実は枯れ葉食いだが、苗を食べることも
ヤスデ:大量発生し、異臭で不快感がある
⑤ 家の中に侵入する「越境系」
アリ:室内にまで侵入し、甘いものを狙う
クモ:家周辺に巣を張る。毒グモ(セアカゴケグモ)に注意
シロアリ:木造家屋の天敵。見つけ次第、即専門業者へ
⑥ 果実や野菜を狙う「収穫泥棒系」
ハモグリバエ:葉に不規則な白い筋が出る
ウリハムシ:キュウリやカボチャの葉を穴だらけにする
チャバネアオカメムシ:果実に斑点を残す厄介な吸汁虫
⑦ 繁殖する「生ゴミ好き系」
ショウジョウバエ:水受け・堆肥などに発生
クロゴキブリ:落ち葉堆積や物置に潜む
ハエ全般:腐敗した土や残渣から発生

放置するとこうなる…被害事例3選
● ガーデニング初心者の悲劇
ベランダ菜園でナスを育てていたが、気づけば実が落ち、葉にベタついた跡が。
→アブラムシ+蟻のコンボ被害。糖分に引かれたアリがアブラムシを“飼育”していた。
● 芝が茶色くなった原因
一見きれいな芝生に、部分的に枯れたパッチが。
→コガネムシの幼虫が根を食べていた。地表には異変なしでも土中で進行するケースも。
● ウッドデッキ下の異臭
雨の日になると、ウッドデッキの下から異臭と小さな虫の集団が。
→ヤスデが大発生して腐敗臭を放出。湿気+有機物の蓄積が原因。
実践!庭の害虫を寄せ付けない5つのステップ
① 見回り・予兆察知を習慣化
週に1回、葉の裏や鉢の下、芝生の状態をチェック。
→「虫の卵」「白い粉」「変色」など兆候を早期に把握。
② 湿気コントロールの徹底
雨樋の詰まり解消
敷石・排水溝の泥の掃除
ウッドチップや砂利敷きで土の乾燥促進
③ 寄せ付けない香りを使う
シトロネラ・ミント・ローズマリーなど香りで虫が嫌がる植物を境界線に配置。
→テラス周囲や勝手口付近に集中的に使うと効果的。
④ “残渣ゼロ”を徹底
草むしり後の根、食べかす、腐敗果実はすぐ片付ける。
→堆肥化する場合もフタ付き容器で密閉保管。
⑤ 対象別の薬剤+総合殺虫剤を併用
局所的には天然系スプレーやオーガニック洗剤で対応しつつ、広域には総合殺虫剤を活用。

【100種以上の害虫に効く】おすすめ殺虫剤3選
● フマキラー「カダンセーフ」シリーズ
化学薬品不使用・食品成分由来。野菜や花に安心して使える。アブラムシやアオムシに特に効果。
● アース製薬「オールキラー」粒剤
散布後すぐに効果が出る土壌用粒剤。コガネムシ・シロアリ・ナメクジ・ダンゴムシなど土中型にも対応。
● 住友化学園芸「ベニカXネクストスプレー」
100種類以上の害虫に対応。殺虫+殺菌+予防効果も併せ持つ“家庭用最強クラス”のスプレー。
子どもやペットがいる家庭でも安心な害虫対策とは?
小さなお子さんやペットが庭で遊ぶご家庭では、殺虫剤の使用に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときは、人体や動物に優しい天然由来成分を使った製品や、物理的な対策を積極的に取り入れるのがおすすめです。
たとえば、虫の侵入を防ぐメッシュネットの設置や、香りによる忌避効果を狙ったアロマポットの設置などは、安全性が高く人気です。ペットが口にしてしまっても問題のない食品由来成分のスプレーなども市販されています。
また、足元に敷く砂利を変えるだけでも虫の通行を減らす効果があります。特に硬質な石材や硅砂は、虫が嫌がる素材のひとつです。

まとめ:庭の害虫対策
害虫対策というと、「面倒そう」「殺虫剤ばかり使うもの」といったイメージを持たれがちですが、実は日常のちょっとした工夫や習慣の積み重ねによって、被害を大きく減らすことができます。
たとえば、こまめな見回りや湿気対策、庭の清掃、植物の配置や香りによる工夫など、“予防策”の多くは、大掛かりな作業を必要とせず、すぐに取り入れられるものばかりです。
また、子どもやペットと一緒に安心して過ごせる庭を目指すなら、天然成分を使った虫除けスプレーや、虫が嫌う素材・植栽を選ぶことも大切なポイントです。無理のない工夫で快適な空間を保つことが、庭づくりを楽しみながら長く続けるためのポイントです。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!
