水道が止まってしまうと、洗い物やトイレ、手洗いなどの日常動作が滞り、非常に困ります。特に災害時や断水時は復旧までに時間がかかる場合もあるため、あらかじめ「水を使わない便利グッズ」を備えておくことが大切です。そこで今回は、「水が止まったときでも使える“水不要”の便利グッズ」をご紹介します。普段から備えておけば、いざというときも安心です。
除菌アルコールシート・ウェットティッシュ
✅用途:手指や家具の除菌、汚れ拭き取りに使えます。
✅ポイント:アルコールタイプは乾燥が早く除菌効果が高いです。
備蓄量の目安としては、1人あたり1日20枚程度を想定し、家族人数分をセットで用意しておくと安心です。
水道が使えないとき、まず手指の清潔を保つのが大切です。除菌シートなら水を使わずにサッと拭くだけです。
食事前や帰宅後の手洗い代わりになります。
水不要トイレ(携帯トイレ)
✅用途:トイレの水が流せないときの簡易トイレとして使用します。
✅ポイント:凝固剤で排泄物を固めてニオイを封じ込めます。非常持ち出し袋に常備すると安心です。
凝固剤で排泄物を固めてニオイを封じ込めます。車や非常持ち出し袋に常備すると安心です。
ポータブルトイレは災害用グッズの定番です。凝固剤タイプ、消臭袋付きタイプ、使い捨て便器セットなどがあります。

水なしシャンプー・ドライシャンプー
✅用途:シャンプー後の水すすぎが不要で、頭皮の汚れや皮脂を除去します。
✅ポイント:スプレータイプはムラなく使いやすく、泡タイプは頭皮マッサージ感覚でリフレッシュできます。
断水時はもちろん、アウトドアやスポーツ後のヘアケアにも便利です。
水が使えない状況でも清潔感を保ち、気分をリフレッシュできます。
カセットコンロ&水不要クッキングキット
✅用途:加熱調理ができない場合の非常食調理に使います。
✅ポイント:水が不要な缶詰やパウチ食品を選ぶと安心です。
【例】
・水なしパン缶(そのまま食べられる)
・レトルトおかず(常温でそのまま食べられるタイプ)
・粉末スープ・おかゆ(少量の水でOKなもの)
カセットコンロとガスボンベは防災リュックに入れておき、温かい食事を確保することをおすすめします。
水不要歯磨きシート・マウスウォッシュシート
✅用途:歯磨きや口腔ケア時に使えるシートです。
✅ポイント:シートタイプなら口内を拭くだけで泡や汚れを除去できます。
断水時の口腔ケアは難しくなりますが、歯磨きシートでしっかり汚れを拭き取ればスッキリします。
水不要洗濯シート・ウェットランドリーシート
✅用途:軽い汚れや汗ジミのある衣類を部分洗いするのに使えます。
✅ポイント:洗剤成分とウェットティッシュが一体化したシートで、汚れを揉み込むだけで落とせます。
断水中でも清潔な衣類を保てるため、長期避難を想定した備えにもなります。
水不要フルーツ&野菜洗浄スプレー
✅用途:生野菜や果物の洗浄・除菌に使います。
✅ポイント:スプレーして拭き取るだけで農薬や汚れを除去できます。
災害時は生鮮食品が不足しがちですが、どうしても生で食べたいときには便利です。
ポータブル洗面器・ミニバケツ
✅用途:水道が使えないときの手洗いや食器洗いに代用できます。
✅特徴:折り畳み式のシリコン製バケツや飲料用エアタンクがおすすめです。
給水車の供給時には容器を持参するだけで簡易水道が完成します。
折り畳み式ウォータータンク
✅用途:給水車や近隣の井戸・雨水タンクから水を一時保存。
✅ポイント:容量10~20ℓ程度のものを数個用意し、スタッキング収納すれば省スペース。
使用時はバルブをひねるだけで簡易蛇口に早変わりします。

節水シャワーヘッドアダプター
✅用途:少量の貯水でもシャワーが使えるように散水口を拡散。
✅ポイント:通常のシャワーヘッドに取り付けるだけです。
高圧でなくとも広範囲をカバーするため、手足の清浄やペットのケアにも役立ちます。
携帯用浄水ボトル
✅用途:河川や雨水をろ過して飲料水や調理用に使えます。
✅ポイント:カートリッジ交換式は繰り返し利用でき、持ち運びもコンパクト。
アウトドアや非常時の“最後の手段”として有効です。
備蓄管理のポイント
1.ローリングストック法:定期的に使って買い足す
2.保管場所の分散:自宅、職場、車中に分散
3.パッケージ点検:月1回、破損や期限確認
4.家族への周知:リスト化して誰でも取り出せるように

家族でのシミュレーション例
シナリオ:「昼間の停電+断水」を想定し、家族4人が48時間を乗り切る訓練を実施します。
準備物リスト:携帯トイレ5セット、除菌シート80枚、カセットコンロ&ボンベ2本、水なしシャンプー4本など
実践:役割分担し、リストに沿ってグッズを使ってみる振り返り:足りなかったものや使い勝手を改善
まとめ
断水時にも安心して過ごすには、手指除菌シートや携帯トイレ、ドライシャンプーなどの水不要アイテムを家族人数×必要日数分しっかり備え、ローリングストックや分散保管で使用期限をこまめにチェックしつつ、非常時シミュレーションで実際の使い勝手を確かめておくことが大切です。これらのアイテムはアウトドアやスポーツ、介護時など日常のさまざまなシーンでも役立つため、普段から使い慣れておけば備蓄品を無駄なく循環させることができます。こうした日々の準備と定期的な訓練を組み合わせれば、断水だけでなく地震や停電など幅広い非常時に柔軟に対応でき、安心して暮らせる住環境を実現できます。
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