新築時は眩しいほどの輝きがあったクロスも、いつの間にか染みができ、汚れが付着して審美性が失われていきます。
ただの汚れだと思っていたら、実は見えないところで外壁や基礎の部分が深刻なダメージを受けていることも…
今回はクロスの汚れや染みの原因、お家でできる応急処置についてお話していきます。
外壁からの雨漏り
クロスの染みで一番深刻なのが雨漏りです。
染みができたクロスが外壁に面している場合、経年劣化した外壁のひび割れ部分から雨水が侵入し雨漏りが発生している可能性があります。
雨漏りは屋根から起きるものだと一般的に認識されていますが、実は半数程度が外壁からの雨漏りで占めています。
通常、外壁は防水シートで防御されていますが、この防御網を雨水が突破し建物内部にまで到達していると、防水シートや下地に破損や腐食が及んでいる可能性があります。
雨漏りの症状が無かったとしても、一度お家の外壁を確認してみましょう。 もし大きなひび割れや、シーリングの剥がれ、破損している箇所があれば雨漏りの可能性があります。
水道管からの水漏れ
キッチンや浴室、洗濯機に面しているクロス、または下の階に染みができた場合、水道管からの水漏れの疑いがあります。
水道管は地中からの供給、外壁からの供給などの引き込み方法がありますが、クロスにまで染みができている状況だと既に建物の基礎や壁の中はより水漏れの被害が顕著かもしれません。
水漏れが発生した場合、水漏れした量の水道料金が上がり、湿度によってシロアリなどの害虫が繁殖するのに最適な環境が整ってしまいます。
壁内の水漏れはなかなか発見が難しいですが、壁の中から水滴の音が聞こえてきたら要注意です。 壁の中での修理は自力では難しいため業者に点検・修理を依頼することが望ましいです。
紫外線
人は炎天下で長時間過ごすと日焼けをし、次の日には肌がこんがりと茶色になります。
クロスも同じように長時間直射日光を受けたり、暖房器具の熱気を受け続けると黄色く変色したり、色落ちが発生してしまいます。
クロスの日焼けは日常の生活を送っているだけで必ず発生はしてしまいます。
UVカットカーテンなどで直接日差しが部屋の中に入らないように工夫すると日焼けを遅らせることは可能です。
一般的にクロスの寿命は約10年と言われていますので、10年を目安に貼り替えを検討しても良いかも知れません。
換気不足や結露
梅雨や夏は雨が多く室内に湿気がたまります。
換気が不十分だと湿気が壁内に吸収されて染みやカビが発生することがあります。
また、外と室内の温度差で発生する結露も要注意です。
表面上はうっすらと黒っぽい染みが発生しているだけでも、裏ではびっしりとカビが発生し、壁が傷んでいるかもしれません。
普段の生活では壁内に結露が発生していることは気づくことができませんので、防湿剤や断熱材を設置し未然に対策を行うことが大切です。
カレーやラーメンなどのスープが飛び散った
小さなことですが、料理中や食事中による食材のハネは頻繁に発生しているのではないでしょうか。
ソースや醤油、ケチャップなどの色が濃い食材がハネるとクロスに色が残りやすくなってしまいます。
筆者のキッチン近くのクロスは、うっかりこぼしてしまった醤油の染みがしっかり残ってしまっています。(賃貸なので退去時にクロス代請求されそう…)
このような食材のハネはついてしまったらすぐに乾いた布やティッシュでトントンと優しく押さえて染み込ませるように拭き取ってあげましょう。
クロスに染み込む前に拭き取りを行ったとしても、茶色の変色は避けられないかもしれません。 その場合は湿らせたメラミンスポンジで染みを落としたり、中性洗剤を含ませたティッシュや布で押さえつけて落としていくと良いでしょう。
まとめ
クロスの染みの原因は雨漏り、水漏れ、日々の日常生活による経年劣化など様々な原因があります。経年劣化などはクロスの貼り替えだけで解決しますが、雨漏り、水漏れは原因の根本を修理しない限り、再度被害が発生してしまいます。
自力での解決が難しいため専門の業者に依頼することが望ましいです。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!