外壁や屋根の塗装は、新築時に一度塗って終わりではないのをご存知ですか?塗り替えのタイミングは10〜15年とされており、定期的に塗り替えなどのメンテナンスが必要です。
今回はお家を長く守るため、寒い冬になる前に必要な点検やメンテナンスをご紹介します。
塗装の目的
外壁、屋根の保護
塗装は建物を塗膜によって防水し、雨や雪などから建物内部への水の侵入を防ぐ役割があります。また外壁や屋根は毎日紫外線を浴びているため、日々劣化していきます。塗装の塗り替え時期を過ぎたまま放置すると雨漏りの原因になる可能性がありますので、定期的な塗り替えが必要です。
機能性を持たせる
・遮熱
遮熱塗料を屋根に塗装すると、日射量が多いときに熱の吸収を抑制し、建物内部への熱量の進入を抑え、室内温度の上昇を抑えてくれます。また遮熱性の塗料には、熱による建物の劣化を抑制する効果もあります。
・防汚
塗装することで汚れが付着しにくくなる効果があります。その中でも雨水で汚れを洗い流してくれるセルフクリーニング性能のある塗料もあります。
外壁・屋根が受けるダメージ
積雪
積雪をそのままにしておくと、外壁の劣化を進行させてしまいます。特に経年劣化などで外壁の防水機能などが低下しているお家は注意が必要です。
まず雪が降り積もることで、防水機能が低下している外壁内部に水分が染み込み、雪や寒さで冷やされ水分が氷へと変化します。水が氷となることで体積が増え、外壁材が内側から壊されてしまいます。やがて水分は蒸発し空洞ができ、雨などによって空洞部分に再び水が溜まり、さらにまた凍ることを繰り返し外壁が少しずつ傷んでいきます。
紫外線
雨風だけでなく紫外線も屋根外壁を劣化させる大きな原因です。紫外線がより当たりやすい南側の外壁は、北側と比べて早く劣化していきます。
屋根や外壁は一年中紫外線を浴び続けているため、やがて塗料の顔料が分離していきます。色褪せやひび割れの原因にも繋がるので、定期的な塗り替えがオススメです。
劣化しているサイン
コケ、藻、カビ
塗膜の劣化により、屋根や外壁の水切れが悪くなります。また降雨後の水分が乾きにくくなっているとコケ・藻・カビなどが生えやすくなります。コケや藻が生えている部分は滑りやすいため、1F屋根でも自力で取り除くのは危険ですのでプロにお願いしましょう。
サビ
最近のガルバリウムはサビが発生しにくい材料ですが、接続部材などからサビが発生すると健全な部分にまでサビが広がってしまいます。サビを削り落として防錆塗装し、サビの進行を食い止めましょう。既に内部にまでサビが進行している場合は部材の交換や屋根の張り替えをして雨漏りを防止します。
コーキングの劣化
コーキングが痩せて、サイディングとの間に隙間ができていたり、コーキングが避けたりめくれて内側が見えてしまってる場合はコーキングが劣化しているので交換しましょう。
チョーキング
チョーキング現象は、外壁を触った時に白い粉が着くことが特徴で塗膜の表面の顔料が劣化している状態です。チョーキングが見られる状態は防水機能が低下しているので、放置すると雨水を吸収し、雨漏りやコケ、カビ発生の原因に繋がってしまいます。
色褪せ
新築時は鮮やかな色だった外壁も年月とともに色褪せていきます。まだらに色褪せることが多く見栄えも悪くなります。色褪せた部分への紫外線はさらにダメージを与えるので、新築時に比べて色褪せを感じたら塗り替えを検討しましょう。
建物の外壁や屋根は塗装によって保護されていますが、経年劣化によりいずれ耐久性を失ってしまいます。長持ちさせるためには、劣化の原因を早急に取り除き、それ以上劣化を進行させないことや、外壁や屋根全体を塗装リフォームすることが大切です。
メンテナンス方法
冬になる前に外壁をチェックし、塗装剥がれやコーキングの劣化などがあればメンテナンスの検討をオススメします。外壁や屋根は面積が広く、表面のチェックだけでは気づかないこともあるので、特に毎年積雪のある地域にお住まいの方は、一度業者に点検を依頼してみてはいかがでしょうか。
外壁周りの積雪を防ぐ
雪害を予防するには外壁を雪に接触させ続けないようにすることが大切です。外壁周りに雪が積もっていたらこまめに除雪するようにしましょう。
また屋根に雪止め金具、雪止め瓦、雪止めネットなどをつけることで屋根からの落雪を軽減できます。特に屋根塗装後は撥水性が向上し、雪が滑りやすくなるので屋根塗装をする際は雪止めの設置がオススメです。
防水塗装
外壁を雪害から守るためには防水機能を高めることが有効です。防水機能の向上に役立つ代表的な塗料に弾性塗料があります。水分の侵入を防ぐだけではなく、塗装表面をひび割れにくくする効果もあります。
素材のグレードアップ
張り替えを検討する場合は素材にも注目する必要があります。頻繁に積雪がある地域の外壁には金属サイディングが多く用いられています。耐久性が高く、断熱性にも優れています。屋根材もガルバリウム鋼板などの金属屋根が雪に強いのでオススメです。
まとめ
外壁材自体には防水性がほとんどありません。塗装が行われることによって初めて防水性能を持ち、雨水の浸入から建物を守ってくれています。目的に合わせて塗料や外壁・屋根材を選んでメンテナンスしてみてはいかがでしょうか?
また、梅雨の時期と同じように、冬に積雪があったり、早朝の結露などで塗装工事はストップしてしまいます。天候を考慮して無理のないスケジュールを組んでくれる、技術力のある施工会社を選ぶことが大切です。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!