観葉植物に白っぽい貝殻のような虫がついていることはありませんか?
白い粉状のもので覆われている あまり動かない虫です。
もしかすると それは「カイガラムシ」という害虫かもしれません。
今回はカイガラムシとはどんな虫なのか、また植物にどんな影響を与えるのか、予防や駆除するにはどうすれば良いのかなど紹介していきます!
1.カイガラムシはカメムシの仲間
今回ご紹介するのはコナカイガラムシ科のカイガラムシという害虫です。
実は、カイガラムシはカメムシの仲間で、およそ400種いると言われています。
食べ物は植物の汁で、細い針のような口で、葉や茎を刺して植物の汁を吸います。増殖も早いので、見つけたら出来るだけ早めに対処したほうが良いです!
また、カイガラムシは潰すと赤い汁が出ます。
特に人体に影響はなく、着色料として食べ物に使われていることもあります。
そして、寿命はカメムシが1年半と言われている中で、カイガラムシは1年以下程度の生存期間であると言われています。
発生しやすい時期としては
5月から7月頃に産卵、孵化をして8月頃に繁殖が始まり、9月頃に成虫になります。
室内の暖かい場所だと通年を通して発生する可能性も。
1-1. 植物にどんな影響を与える?
カイガラムシが原因で植物は
・すす病
・こうやく病
という病気を引き起こす可能性があります。
すす病とは
葉に黒いすすのようなものがつく病気です。このすすのようなものは「菌糸」で、そのまま放置してしまうと葉が黒い菌でいっぱいになり植物を枯らしてしまう可能性もあります。
この菌はカイガラムシの排出物で出来ており、糖分を含むため、アリやアブラムシを呼び寄せてしまうことも。
こうやく病とは
敷物のようなフサフサしたカビが幹や枝にべったりと付着する病気です。
こちらもすす病と同じくカイガラムシの排出物からなるもので、最悪の場合枯れてしまう可能性もあります。
1-2. カイガラムシの発生原因は?
考えられる発生原因は
・風に運ばれて室内、または植物に付着してしまう
・衣類や持ち物に付着して家に持ち込んでしまう
などです。
カイガラムシは湿度の高い風通しの悪いところを好むため、そのような環境下にある植物には発生しやすいと考えられます。
1-3. カイガラムシの発生を防ぐには?
害虫のつきやすい場所は、基本的に鉢の裏や葉の裏、枝や葉の付け根などが挙げられます。
どの害虫でも概ね当てはまるかと思いますが、風通しが良く、湿度の低い清潔な環境下では発生しにくいです。
そのため、常に風通しを良くして、清潔にすることを意識すると良いでしょう。
また、カイガラムシが一度発生した植物は翌年も発生する可能性がありますので、駆除したあとも予防として薬剤を撒いておくと良いです。
2.カイガラムシの駆除方法
2-1.白い虫の駆除は殺虫剤が有効!
殺虫剤はお家に常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
カイガラムシに限らず、観葉植物についた白っぽい虫は殺虫剤で駆除が出来ます。ピレスロイドという成分がはいっている殺虫剤(例:キンチョールなど)は即効性もあり、分解も速いため植物に影響は少ないと言われているので、おすすめです。
観葉植物についた白っぽい虫の駆除に困った場合、まずは殺虫剤を試してみましょう!
ただ、カイガラムシは成虫になると硬い殻で覆われてしまうため殺虫剤が効きにくいこともあります。
そのため、早く見つけて成虫になる前に駆除してしまうのが1番良いです!
2-2.カイガラムシは牛乳でも駆除が出来る!?
害虫駆除となると殺虫剤を使うイメージが強いかと思いますが、家庭によっては、子どもの身体に悪い影響が出るのでは?…という心配から、出来るだけ使いたくないという方もいるかと思います。
ということで、殺虫剤以外で害虫駆除となると、おすすめは「牛乳」です。
方法は簡単!
スプレーボトルに牛乳を入れてカイガラムシに向かってスプレーするだけです。
牛乳は乾くと膜を作るので、カイガラムシは窒息死します。
カイガラムシに限らず、ハダニやアブラムシにも効果があるので困った時は、ぜひ試してみてください。
※植物に大量に牛乳をスプレーしてしまうと、牛乳の独特なニオイが広がってしまうので、要注意!
そして、牛乳は栄養のかたまりです。他の虫を呼び寄せてしまう可能性もあるので、過度に使うのは控えましょう!
↓アブラムシの駆除方法はこちらで詳しく紹介しています。
2-3.ブラシでこする!または、水圧で駆除!
カイガラムシはブラシでこするだけでも簡単に駆除できます。
ただ、大量に発生してしまい、ブラシで駆除するのは大変…なんて方はシャワーで駆除してしまうのはいかがでしょうか。
水圧を強めにしたシャワーで洗い流すような感覚で駆除してみてください。
※水圧が強すぎると幹や茎が折れてしまいますので注意!
また、こまめに水をかけることで、予防にもなるのでおすすめです。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
カイガラムシが特に好むのは柑橘類だそうです。
柑橘類の植物を育てている方は特に注意した方が良いかと思います。
もし、発見が遅れて、枝にびっしりついているような状態であれば、枝をそのまま剪定してしまいましょう。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!