波板屋根が突然壊れたらどうしますか?このブログでは、波板屋根の種類と、それぞれの修理方法について詳しく解説します。これから対処法を学び、いざという時に慌てないための準備をしましょう。
波板屋根とは
波板屋根
波板屋根は屋根材の一種で名前の通り波のような形状をした屋根材です。この形状が雨水を効率的に排水し、風による負荷を分散させる役割を果たします。素材の種類はいくつかあり、その多くは軽量で耐久性に優れ、設置も比較的容易なのが特徴です。主に倉庫や工場、農業用建物などの商業施設で使われる他に、住宅の屋根やカーポート、ベランダ屋根にも使用されます。
素材と特徴
波板屋根の材質には、以下のような種類があります。
塩化ビニール製
軽量で取り扱いが容易。透明タイプもあり、光を通すことができるため温室などに適しています。しかし耐久性が低く劣化スピードも早いデメリットも。耐久年数は約3年と言われており、台風などで1番被害を受けやすい素材でもあります。
ポリカーボネート
耐衝撃性に優れ、紫外線に強いため、耐久性が求められる場所に適しています。色や厚みのバリエーションが豊富です。温度変化にも強く、-40℃~125℃まで耐えられる作りの他に耐久年数も10年と安価な割には長く使えるのが特徴です。
ガリバリウム製
鋼鉄やアルミニウムが使用されることが多く、非常に強度が高い。耐候性や防錆性に優れ、長期間の使用に適していますが、重量が重く、価格が高めですが耐用年数が15年~20年と長持ちすることを考えるとコストパフォーマンスに優れているとも言えます。
波板屋根が壊れる原因
天候による影響
波板屋根は耐久性が良い反面、激しい天候によってダメージを受けることがあります。特に、強風や台風は波板を剥がれ落ちる原因となることも。また、大雨や雪の重みが積もることで、波板に過大なストレスがかかり、ひび割れや変形のリスクを高めます。
経年劣化の影響
波板屋根の材質に関わらず、時間とともに劣化するのは避けられない運命です。紫外線の影響で材料が徐々に弱まり、色あせや材質の劣化が進むことがあります。特にプラスチック製の波板は、日光に長時間さらされることで脆くなりやすいです。また、天災や日々の環境下で波板の表面が剥がれたり、腐食したりすることもあります。これらの劣化は、最終的には水漏れや断熱性の低下につながり、屋根としての機能を損なう結果になることも。
修理方法
部分修理
波板を固定しているビスの周りが破れたり、穴が空いてしまった場合は、自分で修理できる場合がほとんどです。防水テープや接着剤などで修理することが可能です。しかしあくまでも一時的な処理となる為、最終的には波板の張り替えになってきます。一部劣化が出始めると全体的に不具合が出始めてきます。そうした場合は業者に相談しましょう。
波板の張り替え
経年劣化や天災により一部修繕ではなく波板が破損してしまった場合は張り替える必要があります。一見自分で修理することもできそうですがほとんどの場合、高所作業になり危険が伴います。また波板の重ね合わせる部分や位置が決まっている為、知らないまま設置してしまうと天災などで飛ばされた際に思わぬ事故への発展にもなりかねません。しっかり設置できない場合はかえって手間や費用が嵩む場合があるので、わからない場合は専門業者に依頼された方が確実です。
波板を選ぶ際のポイント
素材の選択
波板屋根の材質選びは、耐久性、コスト、そして設置環境によって左右されます。例えば、ポリカーボネート製の波板は耐衝撃性に優れ、透明性が高いため、自然光を室内に取り入れたい場所に適しています。一方で、金属製の波板は非常に耐久性が高く、耐候性にも優れていますが、コストが高めで重量もあるため、設置する構造物の強度を考慮する必要があります。使用目的と設置場所に最適な材質を選ぶことが、長期的に見てコスト効率の良い選択となります。
価格と耐久性
波板屋根を選ぶ際には、価格と耐久性を考慮することが重要です。一般的に、価格が低い波板は耐久性が低く、頻繁に交換が必要になることがあります。これに対し、初期投資は高くても耐久性の高い波板は、長期的にはメンテナンス費用が削減でき、結果的にコストパフォーマンスが良い選択となります。具体的な予算とメンテナンスの容易さ、そして予想される使用年数を考慮して、最もコスト効率の良い波板を選ぶことが望ましいです。また、保証期間が長い製品を選ぶことも、選択肢の一つです。業者依頼する際に補償がある業者さんを選ぶことでいざという時に補償が受けられるのも業者依頼のメリットです。
予防とメンテナンス
予防点検
屋根の耐久年数を少しでも伸ばすためには定期点検が効果的です。とは言え、専門的な点検は自身でできないことが多いので数ヶ月に1度波板のひび割れ、穴、変形、腐食などをチェックし、早期発見に繋げることが大事になってきます。特に季節の変わり目や、台風や大雨の後は、自身で屋根を視覚的に確認し、異常が見られた場合はすぐに専門家に相談することが重要です。これにより、小さな問題が大きな問題へと発展するのを防ぐことができます。
定期メンテナンス
自身で簡単にできるメンテナンスとして波板の清掃が挙げられます。屋根の上の枝や葉、その他異物を除去することで腐食や水漏れのリスクを減らすことができます。また、シーリング材の劣化が見られた場合は、早めに補修を行い、屋根材と屋根材の接合部の防水性を保つことが重要です。
まとめ
波板屋根は耐久性とコスト効率から、多くの建物に採用されていますが、適切な管理が欠かせません。この記事では、波板屋根の種類ごとの特徴、日常で起こりうる破損の原因、そしてその修理方法や予防策について解説しました。メンテナンスの重要性、定期的な点検の必要性に加え、自分でできる修理方法とプロへの依頼時の注意点を解説しました。これらの情報を活用することで、突然の破損にも慌てず、迅速に対処することができるようになります。屋根の寿命を延ばし、安全で快適な住環境を保つために、今回得た情報を是非お役立ててください。
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