最近の電気代の高騰は多くの家庭に影響を与えています。特に2024年の夏には、電気代が上昇したと感じている方も多いでしょう。冬には、光熱費が一層高くなることが予想され、多くの方が冬の電気代に不安を覚えることも少なくありません。

この記事では冬に電気代が高くなる理由と、電気代を節約する方法について詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。

夏の電気代と冬の電気代の違い

暖房器具は冷房器具と比べて消費電力が多い傾向があります。家庭によってはガスヒーターや加湿器など夏場にあまり使わない器具を使用する事で、電気代だけではなくガス代の上がる家庭も増えるでしょう。また冬は夏と比べて外出しにくい傾向にあり、室内で過ごす時間が自然と長くなる傾向があるようです。

電気代を節約する簡単な方法

家電の設定温度の見直し

冬は夏に比べて室内の温度が低いため、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に調整するだけで節約が可能です。実際には、この小さな変更だけで年間で千円以上節約できるとも言われています。また、冬場の暖房設定の温度に気を取られがちですが、家電の設定温度と合わせて見直してみると良いでしょう。またトイレでは、便座のヒーターを高温設定にしすぎないこと、使わない時はフタを閉めることで電気代の節約が期待できます。

使用する暖房器具の種類と効率的な使用方法

冬のお家時間では暖房器具が欠かせないですが、できるだけ節電しながら賢く使いたいものです。ここでは暖房器具にプラスαでできる効率的な使用方法を紹介します。

サーキュレーターと合わせて使う

家電の設定温度を見直すだけで、電気代の節約に繋がります。エアコンやヒーターだけで利用するのではなく、暖房器具と合わせてサーキュレーターを使い、暖房器具の設定温度を下げ、風量を抑えるだけでも電気代の節約効果が期待できます。

フィルターのこまめな掃除

エアコンのフィルターを最後に掃除したのはいつかを覚えていますか？エアコンを毎日使っている場合は、2週間に1回程度の掃除が理想です。少なくても月に1回は掃除するのがおすすめです。フィルターが汚れていると、カビが繁殖しやすく汚れた空気が室内に排出されるだけでなく、風量が落ちて効きが悪くなります。また掃除せずに使った場合、秋の間に溜まったほこりやカビが一気に吹き出し室内環境の悪化に繋がる可能性があります。

加湿器と併用

湿度が上がると体感温度が高くなります。設定温度は上げずに湿度を上げることで消費電力を抑えることができます。加湿器はもちろんですが、濡らしたタオルを暖房器具のそばにかけておくだけでもお部屋の湿度を適切に保ちながら暖房効果を高めることができます。

急速運転しない

エアコンやヒーターの急速運転は避けましょう。室内が冷え切った状態での急速運転はかなりの消費電力を使う事になります。スマートホームシステムを導入している場合は外出先から暖房機器をコントロールし急速運転にならないようにすることも節電の一つの方法です。また帰宅時間があらかじめ分かっている場合はタイマー設定などで稼働させることで、急速運転を使うことなく無駄な電力消費を防ぐことができます。

電気代を下げるためにさらにできること

電力会社の選び方と電気プランの見直し

電力会社の選定とプランの見直しは、家計の節約に欠かせない要素です。電力自由化により、消費者は自分の生活に合った電力プロバイダーやプランを選べるようになりましたが、多くの選択肢の中から最適なものを選ぶことは容易ではありません。

電気プランを見直す際には、まず自宅の電気使用量を把握することが重要です。これにより、現在加入しているプランが自身の消費パターンに合致しているかどうかが分かります。各電力会社が提供するプランの詳細を比較し、自分のライフスタイルに最適なプランを選びましょう。たとえば、夜間に電気を多用する場合は、夜間割引が適用されるプランが適している可能性があります。料金面だけでなく、契約条件や顧客サービスの質も考慮することが望ましいです。低料金プランが魅力的でも、サポートが不十分ではトラブル発生時に不便を感じることがあります。

さらに、電力会社やプランは定期的に見直しを行うことでライフスタイルの変化に応じた最適な選択が可能です。積極的に最新のプランをチェックし、最適なプランを選択することで、電気代の節約につながり、毎月の出費を抑えることができます。

省エネ機能のある電化製品に買い替える

多くの方は、電化製品がトラブルを起こしたり故障したりするまで買い替えを考えないことが一般的です。しかし、技術の進歩により、10年前の製品と現在の製品では消費電力に大きな違いがあるため、電気代が思った以上に高い場合は、買い替えのタイミングと考えるべきかもしれません。10年前のエアコンや冷蔵庫、照明の省エネ性能を比較した際に年間の電気代は数万円単位で変わることも。特にエアコンの定期なフィルター掃除や機内掃除の頻度によってはさらに電気代に差が出ることが考えられます。また省エネ機能のある電化製品に買い替える際には併せて断熱性能の高いカーテンへの変更や断熱シートを貼るなど部屋窓に対して断熱対策をすることによって更に節電効果が期待できます。

こまめに電源やスイッチを切る

当たり前の事にはなりますが電化製品や照明を使用しないときは、スイッチをこまめに切ることが重要です。資源エネルギー庁の報告によると、照明は家庭の消費電力量の5％以上を占めています。プラグを抜く、または電源タップを利用して待機電力の削減を行うなど、電力消費を抑える工夫が効果的です。一方、テレビやエアコンなどの待機電力が多い家電は日常的に使用されるため、コンセントから抜くことは難しい場合があります。エアコンは長期間使用しないときにプラグを抜くことを推奨しますが、故障を防ぐためには通常時はプラグを抜かないことが望ましいです。また、使用しない時にはガス温水器の主電源を切る、暖房器具を省エネモードに設定するなどして、待機電力を減らす工夫をしましょう。

まとめ

冬は電気代を節約するのが難しいとよく考えられがちですが、電化製品の利用方法に工夫を凝らすことで節電が可能です。日常的な手動操作は面倒に感じるかもしれませんが、一度設定すれば自動で動くタイマー機能などを活用することで、手間をかけずに電気代を削減できます。また長年使っている暖房器具の掃除や買い替えの検討や、電力会社の変更やプラン変更も視野に入れ、この冬はスマートに電気代節約を行いましょう。

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