屋根材の特徴とメンテナンス方法

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家を守る大切な存在である「屋根」。
その屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれ特性やメンテナンスのポイントが異なります。
この記事では、代表的な瓦屋根・スレート屋根・金属屋根について、特徴と手入れ方法をわかりやすく解説します。
さらに、プロの視点で「屋根の劣化サイン」や「リフォームのタイミング」についても詳しくご紹介します。

瓦屋根

瓦屋根

● 特徴
耐久性が高い:50年以上もつことが多く、非常に長寿命。
断熱・防音性能が優れている:厚みがあるため、夏の暑さや雨音を和らげます。
重量がある:耐震性を考えると、構造面の補強が必要になる場合も。
和風建築にマッチするデザイン:日本家屋によく合う落ち着いた風合いが魅力です。
● ポイント
築年数が経過した瓦屋根では、棟瓦(屋根の頂上部分)のズレが発生することがあります。
放置すると雨漏りの原因になるため、早期発見し、棟瓦の積み直しと防水処理を行うことで、大規模な工事を防ぐことができます。
● メンテナンス方法
・定期点検:5年〜10年ごとに専門業者に点検を依頼。
・ズレや割れの修理:瓦のズレやヒビを早期に発見し、交換や補修を行う。
・棟瓦の補強:地震や台風でずれやすい部分なので、定期的な補強が重要。
・屋根全体の洗浄:コケやカビの発生を防ぐために、高圧洗浄を行うことも有効です。

スレート屋根(化粧スレート)

スレート屋根

● 特徴
・軽量でコストパフォーマンスが良い:施工しやすく、価格も比較的リーズナブル。
・デザインの自由度が高い:カラーバリエーションが豊富。
・耐久性は中程度:寿命は20〜30年程度とされる。
・普及率が高い:戸建て住宅で広く使われています。
・注意点:アスベストを含んでいた旧製品もあり、取り扱いには注意が必要です。
● ポイント
築15年ほど経過したスレート屋根では、色あせや小さな欠けが見られることが多いです。
防水性能の低下により雨漏りリスクが高まるため、防水塗装の再施工や部分補修を行うことで、資産価値の維持が図れます。
● メンテナンス方法
・塗装の塗り替え:10年に一度を目安に防水性を保つための再塗装が必要。
・割れ・欠けの補修:ヒビ割れが生じたら早めに補修して、雨漏りを防ぐ。
・コケ・藻の除去:湿気の多い場所ではコケや藻が生えやすいため、専用洗剤で定期的に清掃。
・屋根材の交換:経年劣化が進んだ場合は、部分的または全面的な交換を検討。

金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

金属屋根

● 特徴
・軽量で耐震性に優れる:建物にかかる負担が少ない。
・耐久性・防錆性が高い:特にガルバリウム鋼板は錆びにくく長持ち。
・熱を伝えやすい:夏場は断熱対策が必要な場合も。
・シャープなデザインが可能:モダンな建築スタイルにマッチします。
・遮音性はやや劣る:雨音対策が必要になることも。
● ポイント
新築から10年以上が経過した金属屋根では、排水ドレン周辺にサビが発生するケースが見られます。
このような場合、早めにケレン作業(サビ落とし)を行い、防錆プライマーを塗布したうえで再塗装することで、サビの進行を抑え、屋根の寿命を延ばすことができます。
ドレン(排水部)の清掃も併せて実施することで、排水不良による腐食リスクを減らします。
● メンテナンス方法
・塗装メンテナンス:色あせやサビが見られたら、適切な塗装で保護。
・つなぎ目やビスの点検:定期的にネジの緩みや防水シーリングの劣化をチェック。
・雪止め設置:雪が多い地域では落雪防止策も検討する。
・ドレン(排水部)の掃除:排水不良によるサビや腐食を防ぐため、定期的な清掃が必要。

屋根の劣化サインとリフォームのタイミング

屋根は常に自然の厳しい環境にさらされています。
以下のようなサインが見られたら、リフォームや補修を検討しましょう。
【劣化のサイン】
・雨漏り:天井や壁にシミやカビが発生している。
・屋根材の割れ・ズレ:瓦やスレートがズレている、割れている。
・色あせやサビ:屋根表面の色が著しく変化している、金属部にサビが出ている。
・コケや藻の繁殖:湿気により屋根が緑色や黒ずんでいる。
・異常な光熱費の増加:断熱性が低下すると冷暖房コストが上がる場合も。
【リフォームの目安】
・瓦屋根:ズレや破損が広範囲の場合、葺き直し(再施工)を検討。
・スレート屋根:塗装では対応できない劣化の場合、葺き替えやカバー工法を。
・金属屋根:広範囲のサビや腐食が見られる場合は葺き替えが必要。
なお、屋根リフォームの費用は、地域や工事内容、一戸建てか一戸建て以外か、築年数、屋根面積などによって大きく異なります。
目安となる金額を記載することは難しいため、正確な費用を知りたい場合は、必ず複数の業者に現地調査と見積もりを依頼することをおすすめします。
早めのメンテナンスは、将来的な高額出費を防ぐ「予防投資」といえるでしょう。

まとめ

屋根材にはそれぞれに長所と弱点があり、適切なメンテナンスを続けることで、最大限に寿命を延ばすことができます。
例えば、瓦屋根は50年以上、スレート屋根は20〜30年、金属屋根は30〜40年とされていますが、これはあくまでも適切な点検・補修・再塗装などをきちんと行った場合の目安です。
メンテナンスを怠ると、これよりも大幅に寿命が短くなるリスクもあります。
また、劣化の兆候を早めに発見し、必要なタイミングでリフォームを行うことが、家全体を長持ちさせるカギとなります。
家の安全と快適な暮らしを守るため、日々の屋根点検とメンテナンスを忘れずに続けていきましょう!

屋根材寿命目安メンテナンスポイント
瓦屋根50年以上ズレ・割れ修理、棟瓦補強、洗浄。
スレート屋根20〜30年塗装の再施工、割れ補修、コケ除去。
金属屋根30〜40年塗装メンテナンス、ビス点検、排水掃除。

※寿命目安(適切なメンテナンスを行った場合)

すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!

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