寒い冬の季節になると、換気頻度は下がりがちです。家族の健康のためにもお家の換気機能はアップしたいものです。そこで今回は、換気の必要性と換気性能向上や感染症対策にもなるおすすめリフォームを紹介していきます。
1. コロナやインフルエンザによる換気の重要性
きれいに見える室内の空気でも、ダニやカビ、花粉などのアレルゲン物質や、細菌、またはウイルスなどが含まれている可能性があります。そのため、汚染物質を外に排出、または薄めるために換気は大切です。
冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法について
商業施設向けではありますが厚生労働省から、一方向の窓を常時開けて連続的に換気を行う、または、空気清浄機の使用などが推奨されています。
居室の温度および相対湿度を18℃以上かつ40%以上に維持できる範囲内で、暖房器具を使用※しながら、一方向の窓を常時開けて、連続的に換気を行うこと。 ※ 加湿器を併用することも有効です。
厚生労働省 冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法より
また、化学物質の室内濃度を下げることを目的に、2003年の建築基準法改正のタイミングで換気設備の設置は義務付けられています。このことから換気が健康維持のために、どれほど重要なことであるかが分かります。
換気をすることで具体的に下記のような対策に繋がります。
①アレルギー物質やウイルスの除去
空気の入れ替えを行うことで、湿気が溜まりにくく、カビやダニの発生を防ぐことが期待出来ます。そのため、アレルギー発症予防に繋がります。
②シックハウス症候群の予防
酷い場合、めまいや吐き気などの症状が出ることがあります。原因の空気汚染を換気で解消することでシックハウス症候群の予防に繋がります。
③冬場の一酸化中毒を防ぐ
長時間、暖房器具を使用していると一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。酸素濃度が低下すると、頭痛やめまい、吐き気などの症状がみられます。30分から1時間に1回の換気をすると良いでしょう。
④精神面にリフレッシュ効果を与えてくれる
換気で新しい空気をいれることで、リフレッシュ効果が期待出来ます。
2.換気性能アップにおすすめのリフォーム
家族の健康のためにも、住宅の換気性能を見直してみませんか?
性能をアップするために、おすすめのリフォームを紹介していきます。
・24時間換気システムの導入
屋外の新鮮な空気を適温にして、室内に取り込むことが可能なとても便利な換気システムです。
排気と 排気が1台でOK。快適な室内空気環境をつくり出す「DKファン」。ドアのアンダーカットやガラリ等を設ける必要がありません。
DAIKEN エアスマート居室換気タイプ DKファンNKミニより
給気と排気がこの一台で済みます。窓を開けずに空気の交換が出来るのもおすすめポイントです。
お手入れはフィルターだけなので、とっても簡単!
室内の暖かさや涼しさを再利用しながら換気する 熱交換換気システムなので、省エネ対策にも繋がります。一度検討してみてはいかがでしょうか。
・窓や玄関ドアをリフォームする
引違い窓よりも換気効果の高い、ウインドキャッチ連窓にリフォームする方法や
窓を閉めたままでも換気出来るように、窓を換気框付きにし、給気口を増やすことで部屋全体の空気の流れをつくりやすくします。
また、玄関ドアに通風機構をつける方法もあります。玄関を閉めたままでも換気が出来るのでおすすめです。
防虫しながら換気するために、玄関に網戸を取り付けるリフォームもあります。
横から吹いてくる風は取り入れにくいもの。そこで「風をキャッチする窓」にチェンジ。風を積極的に取り込み、また一つの窓で風の入口と出口を確保して風の流れをつくりだします。シンプルな窓(引違い窓)から、風を取り込む窓(ウインドキャッチ連窓)へ! 換気効率約22倍UP!
YKK AP 自然換気を、窓で。より
リフォーム期間も半日から1日と短期間で可能です!簡単に換気効果の高いお家にリフォーム出来ます。
3. 感染症対策に効果的なおすすめリフォーム
・玄関にクローゼットや手洗い場をつくる
感染症対策のために、玄関付近に手洗い場を設置するお家が増えています。帰宅後、玄関に入ってすぐに手を洗うことで、感染リスクを減らします。
大切な家族を守るために とてもおすすめのリフォームです。今では小さなスペースにも設置出来るように、コンパクトな手洗い場が発売されているので、気になる方は調べてみると良いでしょう。
洗面ボールだけのハンギングタイプ。場所をとらずに設置できるので、空間を広く使えます。
Panasonic アクアファニチャーより
また、手洗い場だけでなく、玄関にクローゼットを設置するのもおすすめです。
帰宅後すぐにコートを収納出来るので、衣類に付着していたウイルスや花粉などがリビングまで持ち込まれずに済みます。
・玄関ドアを非接触キーにリフォーム
感染症対策のために玄関の鍵を非接触キーにリフォームするお家も増えています。自動開錠出来るハンドフリータイプから、スマートフォン、またはIDカードや顔認証などで開錠操作出来るものもあります。
スマートフォンが玄関キーに早変わり。スマートフォンをバッグやポケットに入れておけば、ドアのボタンを押すだけで施解錠できます。
LIXIL リシェント玄関ドア3・リシェント玄関ドア3防火戸:電気錠より
「顔認証キー」による施解錠や、専用アプリによりスマートフォンを鍵として使用する技術を取り入れ、利便性とセキュリティ性を高めた「新スマートドア」を10月25日から発売します。
YKK AP 新スマートドア より
・宅配ボックスの設置
通販で買い物をする場合、対面で荷物を受け取らなければなりません。
感染症対策のために、対面は出来るだけ避けたいため 置き配サービスを利用する方も増えていますが
不在時の場合は特に、いたずらや盗難などの不安要素があるかと思います。
そのため、宅配ボックスの需要が高まっています。
大きさや開錠方法も様々な種類があるので最適なものがきっと見つかります。 気になる方は調べてみましょう。
もっと手軽に、手頃に、 宅配ボックス施工が簡単で、「自分」でできる軽量・手頃なタイプ。豊富なカラーバリエーションで、 エントランスを彩ります。
Panasonic 後付け用宅配ボックス コンボライトより
4.自分で出来るお家の換気方法
・扇風機やサーキュレーターを活用する
風の流れを強制的につくるために、扇風機やサーキュレーターを活用するという手もあります。
窓に向かって風が流れるようにすることで、空気を外に出すことができます。
特にサーキュレーターは直進性の高い風を発生させることが出来るため、空気の通りが悪いお家にとてもおすすめです。
・2ヵ所の窓を開ける
空気の通り道を作るために、窓を2ヶ所開けましょう。1ヶ所よりも効率的に空気の入れ替えが出来ます。
風の流れを確認した後、空気の入り口となる窓は狭く開けて、出口となる窓は広く開けることで、空気の流れに勢いをつけます。そうすることで、短時間でもしっかり空気の入れ替えを行うことが出来ます。
・換気は短時間でこまめに
過度に換気すると、せっかくエアコンやストーブなどで暖かくした室内が冷えてしまいます。
電気代の節約のためにも1回30分など長時間の換気を行うのではなく、1回5分程度で3~4回に分けて行うと良いでしょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。コロナなどの感染症対策や健康のためにも 適度に換気を行うことが大切です。また、感染症対策のためのおすすめリフォームも紹介させていただきました。
大切な家族と健康的に暮らすためにも、住居の性能向上を検討してみてはいかがでしょうか。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!