昨年から今年にかけてロシア・ウクライナ戦争の影響もあり原油価格が高騰し、電気代の高騰を引き起こしています。日本政府は電気代・ガス代の負担軽減策を打ちましたが、家計への影響はまだしばらく続きそうです。こうした負担を軽減するために省エネに特化した住宅の購入や、既存住宅のリフォームを支援する取り組みが今年も始まります。住宅省エネ2023年キャンペーンではこどもエコすまい支援事業、先進的窓リノベ事業、給湯省エネ事業の3つの補助制度が用意されています。消費者にとってメリットが大きい補助金となっておりますので、この機会にご家庭の目的に合った助成金を使用しましょう。
早速キャンペーンついてご紹介します!
住宅省エネキャンペーンについて
日本では2050年のカーボンニュートラルを目標に温室効果ガスの排出をゼロにする宣言をしました。2030年には温室効果ガスの排出量を2013年比で46%削減を目標にしており、家庭からの温室効果ガスの排出量の削減はカーボンニュートラルを目指す上で欠かせない要素の一つです。
家庭部門の省エネ化を目的とする「住宅省エネ2023キャンペーン」は環境省・経済産業省・国土交通省の3省が連携するキャンペーンで、従来の担当省庁ごとに必要だった申請がワンストップで申請可能になりました。複数の制度を組み合わせて利用可能になり、補助金の申請はリフォーム事業者が行うため、手続きの負担が軽減されます。省エネのリフォームは光熱費を抑えるだけではなく住宅内を快適な室温に保ち、結露やカビを抑制し健康面でのメリットにも期待できます。
各制度の詳細は、以下のとおりです。
こどもエコすまい支援事業
2050年のカーボンニュートラルの実現を図るため、エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援し、省エネ投資の下支えを目的としています。
事業概要
補助対象
・注文住宅
・新築分譲住宅
・リフォーム工事
予算
1500億円
補助額(補助上限)
注文住宅の新築または新築分譲住宅の購入で1住戸につき100万円。持家、賃貸のリフォームで最大30万円。子育て世代・若者夫婦世代なら最大60万円。
着工期間
2022年11月8日〜2023年12月31日まで
交付申請期間
2023年3月下旬〜予算上限に達するまで(2023年12月31日まで)
手続きの流れ
事業詳細ページをご確認ください
先進的リノベ事業
2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目的とする事業であり、先進的窓リノベ事業は、既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、光熱費の軽減が期待されます。近い未来では2030年での家庭部門からの温室効果ガス排出量約7割削減(2013年度比)への貢献を目的としています。
事業概要
補助対象
窓の断熱改修(リフォーム)
予算
1000億円
補助額(補助上限)
実施する補助対象工事の内容に応じて費用の1/2相当を定額補助。(5万から最大200万円) 窓の断熱リフォームに特化した補助金。Uw値(熱還流値)1.9以下の高断熱窓にすることで、内窓1窓あたり69,000円の補助額獲得が可能です。(窓面積2.8㎡以上の場合)
着工期間
2022年11月8日〜2023年12月31日まで
交付申請期間
2023年3月下旬〜予算上限に達するまで(2023年12月31日まで)
手続きの流れ
事業詳細ページをご確認ください
給湯省エネ事業
家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野にて高効率給湯器の導入支援を行い、2030年におけるエネルギー需給の見通しの達成に寄与することを目的としています。戸建、共同住宅等によらず、新築注文住宅、新築分譲住宅、既存住宅(リフォーム)のいずれかに高効率給湯器を設置する場合、補助の対象となります。
事業概要
補助対象
・新築注文住宅
・新築分譲住宅
・既存住宅(リフォーム)
予算
300億円
補助額(補助上限)
設置する給湯器に応じて、1台あたり定額5万円から15万円
着工期間
2022年11月8日〜2023年12月31日まで
交付申請期間
2023年3月下旬〜予算上限に達するまで(2023年12月31日まで)
手続きの流れ
事業詳細ページをご確認ください
キャンペーンスキーム
補助金の交付申請等の手続きは、全て各キャンペーンの登録事業者が行います。
※いずれの事業も消費者自身が手続きを行うことはありません
事業スキームについては以下の図も参考にしてください。
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/about/scheme/reform.html
工事終了後に、交付申請を行います。
交付申請は、それぞれの事業事務局に行いますが、ワンストップでの申請も可能です。
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/about/scheme/reform.html
原則、補助金は住宅省エネ支援事業者に交付され、工事発注者は、住宅省エネ支援事業者からの補助金全額の還元を受けます。
補助対象リフォームMAP
キャンペーンサイトでは各事業における補助対象について概略が確認できます。補助を受けるための要件については、各補助事業のページで確認してください。
リフォームを検討する空間
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/about/reform-map/index.html
まとめ
住まいの省エネは暮らしを快適にするだけではなく、持続可能な社会の構築にも貢献します。早めに省エネ化を行うことで、総合的な利益は大きくなります。
住宅省エネ2023キャンペーンで、家計にも環境にも良い、有意義なお家の省エネ化を検討してみてはいかがでしょうか?
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!