鳩は田舎でも都会でもどこでも見かける鳥で、人にあまり恐怖心がないのか、餌を求めているのか分かりませんが気づけば足元に近づいたりと、時には可愛らしく思いますね。
ただ、大量の鳩が移動したあとは地面が真っ白になるほどの糞が落ちていたりして気分が害されることもあります。
道中で見かける分には日常の出来事ではありますが、これが私たちの住むお家までやってきて鳴き声の騒音や糞害などが発生すると生活の障害となってしまいます。
鳩は自然が多い場所に巣を作るというイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、実は市街地にある住宅を好んで巣を作るケースも多いです。
今回はお家に鳩が飛んできて困っている方におすすめしたい鳩除けの方法について解説していきます。
鳩の生態
どこでもよく見かける鳩ですが、どこに巣を作って、何を食べているのかまでは知らない人が多いかと思います。
鳩は数匹から数十匹の群れで行動する鳥で、人の多い市街地を好んで住み着いています。
市街地は鳩が餌とする穀物や種子などの植物は少ないですが、人が捨てる生ゴミや、落としてしまったお菓子のかけら、公園の溜池などが多いため雑食性の鳩にとっては都合のいい生活環境となっています。
知能も高く、餌を与えてくれる人や時間を記憶していたり、巣を作る際は風雨を避けられる物陰を好む習性があるため、一軒家やマンションのベランダや室外機の裏、雨樋、太陽光パネルの下などを選ぶことがあります。
鳩は水の匂いも分かると言われており、公園の水場の近くや河川の近くの住宅に巣を作りやすい傾向があります。
縄張り意識は強く、一度巣を作れば追い払われても再び戻り、巣を撤去しても同じ場所に巣を作ってしまいます。
鳩がお家に住み着くまでにはいくらか段階がありますので、この段階によって対策の程度が変わってきます。
Step1 餌を探す途中に羽休め
鳩も動物ですので、餌を求めて飛び回っていると疲れてしまうものです。
疲れた鳩は休憩するために短時間同じ場所に留まります。
1度だけなら特に気にする必要はありませんが、もし同じ時間帯に何度も来るようであればベランダが安全な場所だと認識して気に入ってしまっているかもしれません。
この段階ですと鳩がやってくる頻度はそれほどないため、今後はやってこないように対策をすると安心です。
Step2 長時間滞在する
ちょっとの休憩だけでなく長時間滞在するようになると、鳩はこの場所にどのくらいの時間安全に留まることができるのか調査している段階になります。
この段階で鳩を追い払っておかないと後々の対処が難しくなってしまいます。
Step3 寝床にする
1日の大半を過ごしお昼寝までするようになると、追い払ったとしてもすぐに戻ってきてしまいます。
この段階になると、自分では対処が難しくなってしまいます。
Step4 巣を作る
巣を作ることは寝床の目的のほか、繁殖を目的としています。
鳩は気温が暖かくなり始める4月ごろから巣を作り始め、産卵しヒナを育てる期間の2ヶ月後には巣立ちます。
巣ができてしまうと何度も帰巣本能により戻ってきますので、業者に依頼しない限り対処は難しいでしょう。
鳩による弊害
鳴き声
近所の街路樹から鳩の鳴き声が聞こえてきて目が覚めた経験はありませんか?
遠くから聞こえる分にはあまり気にはなりませんが、この音が至近距離のベランダから聞こえて来るとなると問題です。
鳩は夜明けの薄暗い時間帯から活動しますので、私たちの睡眠の大きな障害になります。
鳴き声だけではなく、バタバタと羽の音も聞こえやすくなります。
糞害
糞の掃除が面倒ですし、洗濯物や家庭菜園も安心して置くことができなくなるので日常生活に支障が発生します。
糞に病原菌やアレルギー源が含まれていると住人の健康被害が発生する可能性もあります。
また鳩の糞は動物のマーキングと同じように自分の縄張りの主張のような行動で、基本的に鳩の糞がある場所をお気に入りの場所として捉える習性があります。
食害
雑食性の鳩は育てている植物や農作物も食べてしまいます。土の中に埋まっているものまで掘ってしまいますので、家庭菜園や畑の植物への被害が発生することもあります。
鳩を寄せ付けない方法
CDを吊るす
田舎の畑でCDをたくさん吊るしている光景を見たことがあるでしょうか。
太陽の光をCDで反射させることで、カラスを含む鳥類対策に昔から使われてきた方法です。
実は科学的根拠は証明されていませんが、何もしないよりはマシという感覚で、鳩被害の初期の段階で試してみると良い方法です。
光は鳥類だけでなく、カメムシやアブラムシなどの虫除けにもなりますので、植物を育てている家庭には設置しておくと安心です。
鳩の天敵の模型を置く
鳩が嫌いな動物の鷲などの猛禽類、蛇、猫の模型をベランダに置くことで、この場所は危険だと鳩にアピールすることができ、鳩が寄り付きにくくなります。
ただ、模型が攻撃してこない安全な物だと鳩に理解されてしまった場合は効果が薄れてしまうようです。
模型を置く場合は、現在鳩は来ないけど念の為の予防として使うといいでしょう。
剣山を置く
剣山は一定の面積上に上向きに針のようなトゲトゲがたくさんあります。
これをベランダの手すりや室外機の周辺に置くことで鳩の移動を妨げることができます。
剣山は調べると様々な素材、長さ、密度のものがありますが、素材は金属製、長さは10cm以上、密度は鳩の胴体がすり抜けられないほどのものを選びましょう。
ハーブ系などのにおい
嗅覚が優れている鳩が嫌いな匂いを利用して鳩避けの仕組みを作ることは効果的です。
鳩が嫌いなにおいはニコチン(タバコに含まれる成分)、木酢液、漂白剤、バラ、ミントなどが挙げられます。
ニコチン、木酢液、漂白剤を使用すると家周辺ににおいが充満してしまい、近所にも迷惑がかかるので、家の景観も保つことができるバラ、ミントを育てることがおすすめです。
バラにはにおい+トゲのコンボで鳩が嫌う要素を持ち合わせています。
ミントは鳩だけでなく、蚊や蜂、ゴキブリなどの害虫も嫌う成分ですので鳩以外にも効果を持つことができます。
植物を育てる場所がない場合は、水で薄めたハッカ油を周辺にスプレーするだけでも効果が生まれます。
糞はすぐに掃除する
鳩は自分の糞の臭いに安心感を覚えて、その場所がお気に入りの場所になってしまいます。
お気に入りの場所になってしまうと巣が作られやすくなってしまいますので、場所を記憶されてしまう前に糞を掃除することで十分な予防効果になります。
まとめ
縄張り意識の高い鳩は、一度目をつけた場所に何度もやってくる習性があるので、鳩が気に入る前に対策を行わないと後々の対処がますます難しくなってしまいます。
鳩を見かけるようになったときは、今回紹介した鳩対策を行うことで被害の拡大を防いでほしいです。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!