もし自宅にコウモリが巣を作ってしまったら? 自力で追い出す方法を紹介

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自宅に巣を作る動物の一種にコウモリが挙げられます。
コウモリは今まで見たことがないという方もいるかもしれませんが、実は山間部だけでなく平野部の市街地でも飛び回っていることが多く、コウモリの種類によっては民家を好んで巣を作ります。
すでにコウモリに棲みつかれて悩んでいる方、または自宅の周囲で頻繁にコウモリを見かけるようになって予防をしたい方は対策が必要です。

コウモリの特徴

あなたはコウモリと聞いてどんな印象をお持ちでしょうか?

コウモリの特徴

たまに動物園で見かけるこんなコウモリですか?
上の写真のような大きなコウモリは日本の本州には生息していません。
民家に住み着く種類としては、アブラコウモリで全長が6cm程度ととても小柄です。

アブラコウモリ

民家の他に倉庫や小屋、橋の下に住み着くことが多いです。
日本には35種類のコウモリが生息していると言われていますが、民家に住み着くのはこのアブラコウモリの1種類です。
コウモリは昆虫を食べる益獣として知られていて、なんと1晩で数百匹の蚊やハエを食べてくれるそうです。
普段の生活圏にある街灯に大きな蛾の群れが飛んでいる光景を目にしたことがあるかもしれませんが、実はその中にはアブラコウモリも混ざっていることもあります。
市街地で大量に発生する蚊を食べてくれると思うとありがたい存在のように感じますが、自宅に住み着いてしまった場合は鳴き声や糞害、病気感染など衛生面で懸念点がありますので、自宅周辺でコウモリをよく見かける、またはすでに住みつかれて悩んでいる方はなるべく早く対策をする必要があります。

よくあるコウモリの被害

糞尿で家の木材が老朽化

屋根裏に巣を作った場合、糞尿によって木材が腐ってしまい家の寿命が縮まってしまう可能性があります。
またゴキブリやネズミなど、コウモリの糞尿を求めて他の害虫が集まることもあり、さらなる二次被害も想定できます。

ノミ・ダニによるアレルギー

コウモリの体は非常に不衛生で、多くのノミとダニが付着しています。
それらが住人の生活スペースに入り込んでしまうと、人間やペットが噛まれたりアレルギーを引き起こす原因となってしまいます。

騒音

コウモリは夜から明け方にかけて行動しますので、住人が寝ているときに羽の音や「キィキィ」といった鳴き声が聞こえてくることがあります。
コウモリの鳴き声は超音波で基本的に人間には聞こえない周波ではありますが、身の危険を感じたときは人間にも聞こえる声で鳴きます。

コウモリはどんな家に住み付きやすいのか

コウモリは世間一般的なイメージがあるように夜行性です。
そのためコウモリが好む環境は暗い場所、他の条件としては超音波を発生させて飛び回るので障害とならない騒音が少ない場所、餌となる蚊やハエが生息しやすい水辺が近い場所などが挙げられます。
これらの環境に近い自宅で2cmほどの隙間があれば侵入して巣を作られることがあります。

コウモリの活動時期

コウモリは冬季は冬眠し、3月〜11月までが活動期間です。
6月~7月にかけて出産(1〜2匹)が行われますが、この時期の直後は飛べない赤ちゃんコウモリが自宅に潜んでいることがあり、追い出すことができません。
これらを考慮して駆除する時期は出産が行われる前の3月~5月、冬眠に入る前の9月~10月が望ましいです。

コウモリの捕獲、駆除は禁止されている

まず大前提としてコウモリは鳥獣保護管理法により捕獲と駆除が禁止されていますので駆除したい場合は地方自治体に申請する必要があります。
もしくは専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。

コウモリを追い出す方法

先ほど紹介したようにコウモリは自分では捕獲と駆除はできませんが、自宅に住み着いてしまったコウモリを追い出すことは自分でも可能です。
今回は自分で追い出す方法をいくつか紹介します。

超音波発生機の設置

コウモリは超音波を発し、周囲から跳ね返ってくる反射音によって環境を把握しています。
そこで超音波発生機を設置して妨害することで不快感を与えて自宅から追い出すという方法です。
ただしコウモリは学習能力が高いので妨害の超音波に慣れてしまうことがあったり、そもそも設置場所が狭い、または障害物が多いなどで超音波が届きにくいこともありますのであまりおすすめはできない方法です。

薫煙剤を使う

コウモリが嫌がる煙を発生させることで自宅から追い出す方法です。
小さな隙間や障害物があっても煙が広く分散しますので高い効果が期待できます。
コウモリは見た目とは裏腹に鳥類ではなく哺乳類に分布されますので、同じ哺乳類のイタチやハクビシンも同時に追い出すことのできる商品もありますのでぜひ調べてみてください。

清掃作業、消毒

コウモリを追い出すことを確認できたら巣の周りの糞尿の掃除、消毒作業を行いましょう。
コウモリの糞を掃除する際、パラパラと粒子が舞い上がってしまいますので防塵マスク、ゴーグル、服、手袋を用意しておきましょう。
清掃が終わった後は消毒スプレーを散布して完了です。

通気口などを塞ぐ(予防目的)

アブラコウモリは2cm以上の隙間があれば通り抜けることができますので、1cm程度の隙間ができる程度に金網を設置しましょう。
また瓦屋根がズレて隙間ができていたらそこからも侵入される可能性がありますので、屋根の修理も忘れず行いましょう。
※すでに自宅内にコウモリが住み着いている場合は上記の方法や専門の業者に駆除をした後で通気口を塞ぐようにしましょう。

まとめ

体が小さいアブラコウモリは自宅の通気口などわずかな隙間があるだけで簡単に侵入されて巣を作られることがあります。
コウモリの体は非常に不衛生で、病原菌やノミ・ダニが私たちの生活空間まで達し健康被害が発生する可能性がありますので、すでにコウモリが巣を作っている自宅、周りでコウモリを見かけることが増えてきたときは早めに対策を行いましょう。
鳥獣保護法で守られているので捕獲、駆除は自分ではできませんが、薫煙剤などで追い出すことはできます。
ただし自力で追い出せない、糞尿の清掃が大変ですので確実に対策をする場合は専門の業者に依頼しましょう。

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