さて、いよいよ来週から新年度のスタートですね。
転職、転勤、引越しなど、大きな環境の変化がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たちは大きな環境の変化を受け入れる心の準備として春の大掃除で気分を一新してみることをおすすめしています。
春は暖かいので冬場は水が冷たくて億劫になっていた水回りや、暖房器具、家の外の掃除など冬ではできなかった場所の掃除もしやすくなる時期ですし、春物への衣替えもありまさに大掃除にはピッタリです。
春の大掃除のメリット
新鮮な気持ちで掃除できる
冬場の寒い時期を耐えてきた後に春の陽気を感じるとすごくワクワクした気持ちになり、活発に動きたくなりませんか?
窓を全開にして開放的に掃除をすると心も爽快になり、新鮮な気持ちで新年度を迎えることができます。ただし花粉症の方はお気をつけください。
温度が高いと汚れが落としやすい

特に油汚れに当てはまりますが、油汚れなどのこびりついた頑固な汚れは気温が高いと落としやすくなります。
これは解説しようとすると難しい話にはなってしまいますが、コーヒーの粉末は冷水だとなかなか溶けにくいですが、熱湯だと一瞬で溶けますよね。
これと同じような現象で、気温が高いと油汚れが柔らかくなり落としやすくなります。
ただ、もともとの性質はコーヒーの粉末とは全然違い、油になりますのでお湯だけでなく、中性洗剤などで掃除をするようにしましょう。
不要なものを処分しやすい
春は、冬に使用していた加湿器や暖房器具、冬服など、古くなった小物、家電類を処分しやすくなる時期です。
季節ものは保管方法を適当にすると、翌シーズンに使用するときに埃まみれの状態になっていたりして手間もかかりますので、翌シーズンは使うことないな…と思うものは思い切って処分を検討してはいかがでしょうか。
梅雨前の害虫、カビ対策になる
春から梅雨にかけて、害虫が冬眠から目覚めたり、カビの繁殖が進んだりと厄介なこともあります。
春先からこれらの対策をすることで、夏の住環境の維持が可能なので、前もって対策を行うと夏が楽になります。
春の掃除のポイント
春はとにかく換気を意識したいです。
冬は室内は暖房を使用しているので窓を開けた換気の頻度が少なくなりますが、春だとむしろ進んで換気を行いたくなるでしょう。
換気を行うことで、湿度や空気のムラが発生している部分の空気を入れ替えることができ、雑菌やカビの繁殖を防ぐことが可能です。
換気扇、レンジフード、エアコンなどの空調類
これらの空調類は、気分が乗らないとなかなか掃除しようとも思いませんよね。
筆者の場合だと、冬の大掃除は寒くて面倒、かといって月に一度とかの明確なスケジュールも無い、となると一年でおそらく最も気分が良い春しかタイミングがありません。
空調類は驚くほど、ホコリや油が染み付いて面倒ですが、もとがかなり汚いと手で掃除するのも嫌になります。
そんな方におすすめの方法が、大きなごみ袋に外したフィルター類を入れて、40度程度のお湯、そして重曹や酸素系漂白剤などの薬剤を投入しつけ置きで汚れを落とす方法です。
もちろん全ての汚れを落とし切ることが不可能ですが、つけ置き後にブラシでサッと落とせる程度には汚れが柔らかくなっているので作業が楽です。
排水口などの水回り

正直冬で部屋の温度が低いと、それだけで雑菌が繁殖しにくい環境になっているので夏より臭いやヌメヌメはきつくないはずです。
なので、「私のお家の水回りは清潔に保てている!」なんて調子に乗ってはいけません。
気温が低いから雑菌が繁殖しにくくなっているだけで、その調子で夏を迎えると一気に雑菌、ヌメヌメが増えてしまいます。
水回りはバイオフィルムという雑菌の集合体(ヌメヌメの正体)や、ピンク色のカビ、白くこびりついた水垢、こびりついた油汚れなどが主な汚れの要因です。
冬の気温だとこれらは落としにくいですが、春先だと気温が高く落としやすくなっているので、中性洗剤やアルコール除菌でピカピカにしましょう。
冷蔵庫の中
冷蔵庫の中は、うっかりこぼしてしまった調味料や食材などからカビが発生し、庫内から異臭がするということがあります。
もしかしたら家庭によっては冬と春で保存する食材の種類が大きく変わることもあるので、この際に冷蔵庫のトレーなどを全部外に出し、洗剤やエタノール消毒などで目に見えないカビや雑菌などをキレイに落として春を迎えるようにしましょう。
洗濯槽
筆者は大体、梅雨が始まる前と、夏のジメジメが終わった後に洗濯槽のカビを一掃する作業を行います。
主に塩素系の薬剤と酸素系の薬剤(過炭酸ナトリウム)を併用してキレイに洗濯槽の裏側のカビを剥がしています。
洗濯槽の裏側のカビを放置しておくと、洗濯をするたびに衣類にカビが付くだけですからね。
クローゼットやタンス
春になると冬服から春服への衣替えを行うはずです。
クローゼットやタンスなどの衣類を収納する場所は衣替えで、一気に中のものを交換するタイミングが掃除の手間もかからないのでおすすめです。
長期間放置していた衣類はダニが繁殖していますので、新しい季節で着用する時は洗濯・乾燥などでダニを駆除してから着用するようにしましょう。
また冬服を収納する際は、一度窓を開けてクローゼットやタンスに新鮮な空気が行き渡るようにして湿度を逃してあげるようにします。風が届かない場合はドライヤーや扇風機で空気を送ってもOKです。
換気後は市販の防虫剤と一緒に冬服を収納すると翌シーズン取り出したときのダニを軽減できます。
春の掃除にあると便利なグッズ
歯ブラシ

筆者は普通に普段歯磨きに使用していた歯ブラシをそのまま掃除にも使っています。
もちろん、ちゃんと洗剤やアルコールなどでキレイな状態にして再利用していますよ?
歯ブラシはかなり便利で、キッチンのIHとかのわずかな隙間、排水口の奥の隙間など、普通のブラシやスポンジでは届かない場所にアプローチできるので、歯ブラシは捨てずにストックしておくとどこかで必ず役に立ちます。
過炭酸ナトリウム
筆者が大好きな薬剤。
コップの茶渋や、油汚れのフライパン、焦げ付いた調理器具などを40度くらいのお湯と一緒に浸しておくだけで新品のようにピカピカに蘇ります。
洗濯機の洗濯槽にも有効的で洗濯槽の裏側のカビをキレイに剥がしてくれます。
クエン酸
主にアルカリ性の汚れを落とす時に使用します。
アルカリ性の汚れは大体水回りに存在します。特に水垢。
クエン酸は特に害はないですし、安いので普段のダイニングのテーブル拭きなど簡易的な清掃にも使えますし、酸により消毒効果もあります。
雑菌によってはエタノール耐性のある種もありますが、それらは酸だと殺菌することができる場合もあります。
殺菌はエタノールだけ。という固定概念を持たずにクエン酸もたまには使用してみてください。
まとめ
春は気温が高くなり、気分的にも大掃除をしたくなる時期です。
冬に寒くてできなかった部分の掃除、すぐにやってくる夏に向けた害虫、カビ対策など、この時期の掃除はメリットがたくさんありますので、いつもは目が届かない場所を含めて張り切って掃除を行なって気分よく新年度を迎えましょう。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!
