前回の【草刈りに適した時期はいつ?】では、草刈りに適した時期や頻度について紹介しました。春から秋にかけて一気に伸びる雑草を抑えるには、タイミングを見て定期的に草刈りをすることが大事でした(→前回の記事はこちら)。
今回はその続きとして、草刈りをもっとラクに、安全に、そして効率よく進めるためのコツを詳しくお伝えしていきます!
春から夏は雑草の成長スピードが段違い!
春から夏にかけて、庭の雑草は驚くほど勢いよく伸びます。
特に暖かくなった5月〜7月頃は、雑草の成長が一気に加速する要注意期間!
ちょっと油断すると、数日で庭一面が「草ボーボー」状態に。
▶ ポイント
【春〜夏は、こまめな草刈りが命】。
伸びる前に軽く刈るだけで、庭がぐっとすっきりします!

草刈りは「根こそぎ抜かない」が基本!
「雑草は根から全部取らなきゃダメ!」と思いがちですが、実は逆効果なこともあります。
なぜなら──
根を抜くと土がかき回され、眠っていた雑草の種が目覚める
地面がむき出しになり、さらに草が生えやすくなる
▶ ポイント
地上部だけを刈って、土を適度に覆う方が、新たな発芽を抑えられます!
草が生えていることにも意味がある
雑草=悪者と思われがちですが、実は庭にとってこんなメリットもあります。
地表を覆って土を直射日光から守る
水分の蒸発を防ぎ、乾燥を和らげる
刈った草が分解され、土の栄養になる
▶ ポイント
「邪魔にならない程度に管理する」という柔軟な発想が、自然な庭づくりには最適です!
特に注意したい多年草雑草
ただし、すべての雑草を放置してよいわけではありません。
地下茎でどんどん増える「多年草」には注意が必要です。
代表例
スギナ(ツクシの仲間):地中深くまで根を伸ばし、非常に厄介。
▶ ポイント
多年草は特別扱い! 他の草と区別して、コツコツ根気よく減らしていきましょう。

雑草の「いたちごっこ」を防ぐコツ
雑草は、「種を作る」「種を落とす」「新たな雑草が生える」このサイクルをひたすら繰り返します。
このループを断ち切るためには──
・ 種ができる前に刈る
・ 大きくなる前に刈る
▶ ポイント
種をつけさせなければ、翌年の雑草の量が劇的に減ります!
腰痛になりにくい草刈りの工夫
草刈りは意外と体への負担が大きい作業。
無理なく続けるためには、工夫が必要です。
● 正しい姿勢
・腰を曲げすぎず、膝を軽く曲げる
・体幹(腹筋)で姿勢を支える
・無理に遠くを刈らず、近くから順番に進める
● 道具選び
・軽量&低振動の草刈り機を選ぶ
・U字型ハンドルでバランスよく作業
・腰サポーターを使用することでさらに負担軽減
▶ ポイント
最近は女性や初心者向けの軽量モデルも豊富!
ホームセンターで実際に手に取って選ぶのがおすすめです。
草刈り機の点検も忘れずに!
安全に作業するためには、草刈り機の事前点検も欠かせません。
・燃料・バッテリー残量の確認
・刃の摩耗・欠けチェック
・ネジの締まりや異音の確認
▶ ポイント
草刈り機のチェックをひと手間かけるだけで、安心して作業できます。忘れずに確認を!
手で草を刈る方法|初心者さん向けに詳しく解説!
(1)おすすめの道具
草抜きフォークやナイフ
小さめの鎌(かま)
軍手または園芸用手袋
膝パッドや低い椅子
(2)草抜きの基本手順
草の根元をしっかり持つ
力まかせに引っ張らず、ゆっくりねじりながら抜く
しつこい草は道具で土をほぐしてから
(3)広い範囲はゾーン分けで無理なく
「今日は近くだけ」「通路だけ」など、少しずつ進めましょう!
(4)最優先は「雨上がり」
土が柔らかいと、根まで抜きやすい
体力をあまり使わずに作業できる
▶ ポイント
水やりをして湿らせた後に草むしりするのもおすすめ!
種さえつけさせなければ、雑草は自然に枯れる!
雑草対策で最も効果的な方法──
それが「種を作らせないこと」です。
雑草は種を作るために、非常に多くのエネルギーを消費します。
もし種を作れなければ、雑草は使命を果たせず自然に枯れていきます。
雑草の一生サイクル
1.土中の種から発芽
2.栄養を蓄えて成長
3.花を咲かせ、種を作る
4.種を落とし、役目を終えて枯れる
▶ ポイント
この流れを途中で断ち切れば、雑草は次世代を残せず減少します!
「大きくなる前に刈る」だけでOK
雑草にとって種作りは命がけのプロジェクト。
成長途中で刈れば──
・再生にエネルギーを消耗する
・成長チャンスを失い、衰弱する
・最後まで種を作れず枯れる
▶ ポイント
根こそぎ抜かなくても、成長を止めるだけで自然と雑草は衰退していきます。
翌年以降もラクになる!
種を作らせず雑草を枯らせるサイクルを繰り返せば、翌年以降の雑草発生量が激減。
特に、一年草、二年草の雑草は、種がなければ翌年は発芽できません。
▶ 結果
年々、草刈りの負担が減り、ラクで美しい庭に近づいていきます!

春の恵み「つくし」をお茶にして楽しもう!
庭や畑でよく見かけるスギナ(ツクシの仲間)。
雑草としては厄介者ですが、実は春の恵みとして昔から親しまれてきました。
草刈りをしていると、ふと自然と向き合う時間ができて、
「お茶でも飲みながら、ちょっと一息つきたいな」と思うこともありますよね。
そんなときにぴったりなのが、つくし茶。
ほんのり香ばしく、やさしい味わいで、春のひとときを楽しめます。
▶ つくし茶の作り方
1.春先、胞子が開いていない若いつくしを収穫
2.ハカマ(節の部分)を取り除く
3.水でやさしく洗う
4.天日でしっかり乾燥させる
5.乾いたつくしを軽く炒って、お湯で煮出す
▶ ポイント
【つくし茶】はミネラルが豊富で、春の体調管理にもぴったり。
自然の恵みを感じながら、ぜひ楽しんでみてください!
まとめ
家庭の庭も畑も、雑草を完全にゼロにするのは至難の業。
でも、「種をつくらせない管理」は誰でも無理なく実践できます!
● 草が大きくなる前にさっと刈る
● 無理に根を抜かず、地上部だけ管理する
● 成長サイクルを断ち、種を落とさせない
この積み重ねをコツコツ2〜3年続けることで、雑草の量は確実に減り、庭の景色がどんどん美しく変わっていきます。
自然と向き合いながら、無理なく、楽しく、ラクで美しい庭づくりを一緒に目指していきましょう!
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!
