高齢のご両親が実家で暮らしていると、「元気にしているかな?」「急な体調の変化が心配…」など、離れているからこそ不安を感じることがあります。そこで今回は、「見守られている」と感じさせず、日常生活の中でそっと安心を支える、“やさしい見守り”を実現できるスマートホーム機能をご紹介します。
スマートホームとは?
スマートホームとは、家電やセンサーなどをネットにつなぐことで、操作や状態の確認を“自動”や“遠隔”でできるようにする仕組みです。ですが、すべてをスマホで操作したり、カメラで常時見張るようなものではありません。
むしろ「何かあったときだけ気づける」ようにするための“補助的な機能”として活用するのがスマートです。
<スマートホーム機能の具体例>
機能 | できること(用途) |
エアコンや照明をスマホで操作できる | 自動化・遠隔操作 |
防犯カメラの映像を外出先で確認できる | 見える化・リアルタイム確認 |
ドアの開閉を検知して通知を受け取れる | 通知・見守り連携 |
センサーで動きを察知して異常を知らせてくれる | 異常時のアラート・通知 |
これらの機能を使えば、離れて暮らす親の生活をさりげなく見守ることができます。

おすすめの“さりげない見守り機能”5選
① スマートドアセンサー(開閉チェック)
冷蔵庫や玄関、浴室のドアに取り付ける小型センサーです。
毎日使っている場所に動きがないことで、異変に気づくきっかけになります。
📌 例:「朝なのに冷蔵庫が開いていない」と気づいて、すぐに連絡できる安心感があります。
② スマートプラグ(電源のオンオフで生活リズムを確認)
コンセントに挿すだけで、使っている家電のオン・オフ履歴を確認できます。
特別な操作は不要で、ポットや炊飯器を普段通り使うだけで生活の様子がわかります。
📌 違和感があったら連絡して「昨日はお湯沸かさなかったの?」と、さりげない会話のきっかけにも。
③ スマートリモコン(エアコンやテレビの遠隔操作)
スマホからエアコンやテレビの電源を操作できるリモコンです。
「まだエアコンをつけていないようだけど…」と気になったとき、離れていてもサポートできます。
📌 暑さや寒さを感じにくくなる高齢期の、熱中症予防にも効果的です。
④ 照明タイマー・スマート照明
暗くなったら自動で点灯、消し忘れた場合も自動でオフになる設定が可能です。
安心感が増すだけでなく、節電や安全面でも役立ちます。
📌 センサー付き玄関灯なら、夜間の転倒リスクの軽減にもつながります。
⑤ 音声アシスタント(話しかけて操作)
「テレビつけて」「明日の天気教えて」など、リモコンを使わずに操作ができるスマートスピーカーです。
手がふさがっていても、視力が落ちてきても、話しかけるだけで家電が動いてくれるのはとても便利です。
📌 「時間になったら薬を飲んで」とリマインドしてくれる設定もできます。

安心の使い方ステップ
ステップ 内容
1 実家にWi-Fi環境があるか確認(なければ工事不要のモバイルWi-FiでもOK)
2 最初は「見守り」と伝えず、スマートプラグやドアセンサーなど“便利グッズ”として導入
3 家族にとって負担の少ないものから取り入れる
4 慣れてきたら照明やリモコン操作などの機能を追加
家事もラクに!掃除がラクになるスマートホーム機能もおすすめ3選
見守り機能に加えて、実家の家事負担を軽くするスマートホーム機能を取り入れることで、親世代の暮らしはさらに快適になります。中でも「掃除」に関する機能は、体力の低下を感じ始めた親世代にとって心強い味方です。
① お掃除ロボット(自動掃除機)
スマートスピーカーや専用アプリと連携することで、遠隔から操作したり、毎日の決まった時間に自動で掃除をしてくれるロボット掃除機。段差センサーや障害物回避機能も進化しており、掃除が負担になっている高齢のご家庭でも安心して使えます。
📌「最近掃除してるかな…」という不安も、ロボット掃除機があれば解消。床に物を置かない習慣づけにもつながります。
② スマート空気清浄機・加湿器
ホコリや花粉、乾燥が気になる季節には、空気清浄機や加湿器も欠かせません。最近では、空気の状態を自動で検知して作動するタイプや、スマホから空気の状態を確認して遠隔操作できる製品も増えています。
📌 実家の空気が乾燥しすぎていないか、花粉が多くないかをスマホで確認できるのは離れて暮らす家族にとって安心材料の一つです。
③ スマートゴミ箱
フタが自動で開閉するスマートゴミ箱も、掃除関連で意外に便利なアイテム。手がふさがっていてもセンサーが反応して開くため、清潔で衛生的に使うことができます。中には、ゴミの量を検知して知らせてくれるタイプも登場しています。
📌 高齢になると「かがむ・手を伸ばす」動作が負担になりがちですが、こうした機能があれば日々のストレスを減らすことができます。

まとめ
こうした“家事の時短”や“掃除の負担軽減”につながるスマート機能を組み合わせることで、見守りにとどまらず、親世代の暮らしそのものをより快適で安心なものへとサポートすることができます。
とくに年齢を重ねるにつれて、掃除や家事にかかる体力的な負担や、暑さ・寒さへの感覚の変化など、日常生活の中で気になる点が増えてくることもあります。そんな中で、「使い方はシンプルで負担が少なく、必要なときにだけそっと助けてくれる」スマート機能は、親世代にとっても無理なく受け入れられる選択肢になり得ます。
また、「見守り」というよりも、日々の暮らしをちょっと便利にする道具として取り入れることで、抵抗感なく使い始めることができるのも大きなポイントです。最初は「これがあると助かるね」と小さな気づきから始まり、やがて日常の中で自然と頼れる存在になっていく。
それが今のスマートホームの魅力です。
すまサポでは、お家の悩みに合わせた様々なメンテナンスサービスを行っております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!
