【一部作業代無償!?】台風や洪水での床下浸水の対処法と手順

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近年、台風や集中豪雨などの自然災害の影響を受け、日本各地で床下浸水の被害に遭った住宅が数多くあります。浸水後の復旧作業は大掛かりになることが多く、手間と時間がかかり、人によっては自己処理をして後でとんでもない大きなトラブルになることも。 そこで今回は、大事なお家が何らかの災害で床下浸水してしまったときの適切な対処方法と手順をご紹介いたします。

床下浸水と床上浸水

床下浸水は、地面より上で、住宅の基礎(土台)に水が至った状態のことを指し、地面から50cm程度上まで水が浸る状態です。床上浸水とは、住宅の上まで浸水してしまった状況、および住居が半壊・全壊はしていないものの住居に土砂などが堆積してしまい、一時的に生活が出来ない程度の被害状況を指します。 実際に被害に遭った場合、多くは自己判断だけでは床下・床上浸水の判断がつきにくいことが多いです。後々の補償対象が床下・床上で変わる可能性もあるので浸水被害の状況を写真に残しておくと、後々の補填対象になった時に役に立ちます。浸水被害に遭った際は慌てず冷静に被害状況を写真などで残すようにしましょう。自分で判断できない場合は消防庁にて確認してもらうのも一つです。

床下浸水後に発生する問題

床下浸水後、泥出し、排水、乾燥、消毒と一連の作業が必要となり誤った作業で終えてしまい、数週間後にカビが大量発生してしまうことも少なくありません。 カビの発生にすぐに気づき対処すれば大きなトラブルには発展し難いですが、そのまま気がつかないでしばらく経って異変に気づいたら下地がカビだらけなんて事態も。このような状態で放置してしまうと大切な住宅の劣化が進んでいる可能性が高く、腐敗などから床へのダメージが大きく、床の底が抜けたり最悪の場合倒壊に繋がるトラブルにもなりかねません。浸水後の対処を誤ってしまうと想像以上のダメージを受ける可能性があるので注意が必要です。特に浸水後のカビ対策は乾燥の工程が重要になってきます。対処に自信がない、知識がないから心配など不安がある場合は専門業者に依頼することをオススメします。

床下浸水の被害時にするべき手続き

浸水時に必ずしておくべき手続きを紹介します。

罹災証明書の発行

災害に遭った時に市区町村から罹災証明書(りさいしょうめいしょ)が発行されます。この証明により実際の被害状況を調査し実態を証明する書類のことで、被害に応じて支援金を受給できます。基本的には被害に遭った日から1ヶ月以内に申請する必要がありますので注意しましょう。災害後は復旧作業で忙しい日々が続くかと思いますが罹災証明書の発行はその後の復旧作業費などで大きく関わってきますので忘れずに申請しましょう。

罹災証明書に必要なもの

・被害の状況がわかる写真 ・印鑑 ・罹災証明願 ・建物の図面(可能であれば) 被害写真はスマホ、できればカメラで撮影しておくことをオススメします。撮影時はできるだけ自分の家の中が伝わるよう部屋全体を写真に収めるようにしましょう。罹災証明願いは市区町村のホームページ内でダウンロードし作成しましょう。

床下浸水した場合に最優先するべきこと

災害などに巻き込まれ床下浸水してしまった場合、何からどうすればいいのか茫然としてしまうかもしれませんが、最優先で行うべきこととして排水・乾燥・消毒を迅速に行うことで家屋のダメージを最小限に抑えることができます。

浸水後の排水作業

床下浸水をした場合は、雨水以外にも汚水や泥水などが混ざり床下にある配管や断熱材などが濡れることによって錆びたりカビの繁殖の原因となり、傷んでしまいます。そのため、浸水後はできるだけ早く家屋から水を抜く必要があります。まずは、床板や畳をはずし、床下が見える状態にする必要があります。水を吸った床下を外す作業は大掛かりになることが多いので業者に依頼することも検討ください。 水量が少なければバケツなどで水を汲み出すことも可能ですが、水量が多い場合は、排水ポンプなど専門用具が必要な場合もあり、泥水の場合は泥も一緒にかき出す必要があります。泥水が残ると匂いの原因にもなりますのでちりとりやほうきなどを使って隅々まで取り除きましょう。 ある程度排水ができたら、真水で洗い流して再度排水し汚れが取れるまでこの作業を繰り返します。最後は雑巾などで残った水分を取り除きます。

排水後の乾燥作業

排水ができたら、次は乾燥作業です。扇風機などで風を送り込むことで乾燥作業の効率を上げることが可能です。季節や天候によっては完全に乾燥するまでに1週間以上かかることもありますが、生乾きのままではカビの発生や、匂いの原因にもなるため、根気よく乾燥させる必要があります。 エアコンを使って乾かす際は温風ではなく送風にしましょう。温風で乾かす方が早いですが、木材が伸縮したり反ったりする可能性と配管が熱されることで火災の危険性もありますので、エアコンを使った乾燥は注意が必要です。

乾燥後の消毒作業

自己処理をすると見落としがちな消毒作業。浸水後に雨水だったら大丈夫だと思われるかもしれませんが、床下浸水した水には、汚水、下水が混じっており雑菌だらけです。このような状態を消毒せずに放っておくと感染症の原因に発展してしまうことも。 床下の消毒に主に使われる消毒剤は消石灰と言い、粉末のまま、1㎡(1m×1m)あたり1kgを目安に散布しましょう。散布の際は手袋・ゴーグル・マスクを着用しましょう。このような浸水のトラブルに巻き込まれた際の消毒剤は、市区町村で配布している場合が多いので問い合わせしてみましょう。

床下浸水の対処を業者に依頼する場合

床下作業の対処方法を説明しましたが、ご自身での対処は難しいことの方が多いのではないでしょうか?その場合はまずはお住まいの市区町村の土木管理事務所で作業依頼してもらえるかを問い合わせしてみましょう。土木管理事務所では道路・河川の維持管理や道路の監視、不法占用指導のほか、災害時の応急工事や水防作業などの業務もまかなっております。状況によりますが作業支援で排水作業や消毒作業だけなど行ってもらえる場合もあります。全作業を業者依頼した場合よりも作業費を抑えることができるかもしれません。 業者に依頼した場合、床下浸水の対処作業は日数と工程の関係から費用は数十万かかることが多いです。床下浸水の対処作業時は床下の断熱材リフォームやカビ・シロアリ対策も併せて依頼することで作業後の二次被害の対策にもなります。但し、作業費用面が上がるため予算と相談して行いましょう。

お住まいの地域のハザードマップ

床下浸水の被害に遭ったら、迅速な対処をすることが大切です。引っ越し先などではどの程度床下浸水が起こりやすい地域か知っておくことで、事前の対策ができます。あらかじめ業者を調べておくことで、いざというときにスムーズに対処してもらうことができ安心です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は浸水してしまった時の対処方法についてまとめてみました。家を守るのも大事なことですが水害は命の危険を伴う危険な災害の一つです。災害に巻き込まれてしまったらまずは自分や家族の安全を第一に考えて避難しましょう。また、床下浸水の対応は自治体によって異なります。まずはお住まいのエリアが床下浸水の被害に遭いやすい地域かの確認とあらかじめ市区町村に確認しておくことで被害やコストを最小限に抑えことができるかもしれません。

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