毎日掃除をしていても、徐々に蓄積していくキッチンの油汚れ。
極力流さないようにしていても、毎日の生活の中で油をまったく流さないというのは難しいことです。
しかし、トイレに次いでトラブルが多いキッチンの最大の原因が、「油」であるということをご存知でしょうか。
最初はお湯を流せばある程度問題がなかったのに、気づけばお湯だけで油が溶けなくなったのか、詰まり気味になってしまった。でもどうやって油による詰まりを解消したらいいのかわからない、という方も少なくありません。
特に排水管が冷える冬場はトラブルが増加する傾向にあります。
その理由として温かい油は液状ですが、冷えると固形化してしまうことから食材カスや洗剤カスが付着し大きな塊になり排水口を塞いでしまう、ということが挙げられます。
急なトラブルに慌てないためにも、今回はキッチンの排水口の油を溶かす方法について紹介したいと思います。
キッチンの排水口の油にはパイプクリーナーが効果的
キッチンの排水口の油汚れは、「液体パイプクリーナー」を使用し溶かすのが一番早くかつ簡単な方法です。
市販されているパイプクリーナーには「液体タイプ」と「粉末タイプ」があります。
「粉末タイプ」は業務用で使用されるほど洗浄効果が高いですが、使い方に注意が必要なもの多いため、安全面のことを考えると「液体タイプ」のパイプクリーナーをオススメします。
しかし市販されている「液体パイプクリーナー」にしても、何種類もあり、実際どれが最適なものなのか分からない、という方もいるかと思います。
そこでまずは、油汚れを溶かす「液体パイプクリーナー」の選び方を紹介します。
油を溶かしやすいパイプクリーナーの選び方

液体タイプの洗浄力は「油を溶かす力」によって異なります。
油汚れを溶かしたい場合は「水酸化ナトリウム濃度」が高いものを選びましょう。
「水酸化ナトリウム濃度」が高ければ高いほど、油を溶かす力は強くなります。
パイプクリーナーの水酸化ナトリウム濃度は、「製品に含まれている成分」の欄に記載されています。
もしも、キッチンの排水口のヌメリや臭いの予防をしたいということであれば水酸化ナトリウム濃度「1%未満」のもので十分です。
油つまりを解消したいということであれば濃度が「1%以上」のものを選ぶと効果が期待されます。
また、あわせて確認したいのが「粘度の高さ」です。
粘度が高いものほど油つまりには効果的と言われているため、「濃密タイプ」や「ジェルタイプ」と記載されているものが最適です。
結論として、市販されている液体パイプクリーナーでキッチンの排水口の油つまりを解消したい場合は、「粘度が高い」「水酸化ナトリウムの濃度が1%以上」のものを選ぶとよいでしょう。
強力なパイプクリーナーは業者でしか購入できないものもありますが、市販されているものでも、つまりに効果的な商品はあります。
自分で選ぶことに不安がある方はお店の方に聞いてみるのもいいかもしれません。
油を溶かす方法
排水口の油詰まりは以下の手順で解消していきます。
1. 排水口の部品を外す
2. 液体のパイプクリーナーを排水管に注ぐ
3. 油が溶けるまで待つ
4. 液体のパイプクリーナーを洗い流す
液体パイプクリーナーは排水管に直接注がなければ意味がありません。
もし詰まりが原因で水が流れないときには、ラバーカップやワイヤーブラシを使い、水を流してから使用しましょう。
排水口に液体のパイプクリーナーを注ぐ際には、ゴミ受けやワントラップという部品を外し、直接排水口に注げるようにします。
ゴミ受けは大きなゴミを受け止める役割をするカゴのこと、ワントラップというのはゴミ受けの下にある部品で、排水口からの臭いを防いでくれているものです。
部品を外したら、パイプクリーナーの説明書きのとおりに排水口へ液体を注ぎ油が溶けるのを待ちます。使用する量や待ち時間なども製品によっては異なるので、使用する前にしっかりと忘れずに確認しましょう。
油が溶けたのを確認できたら、パイプクリーナーをお湯で流していきます。
流すときに水を使用すると、分解された汚れが再度固まってしまう恐れがあるのでお湯で流すのが無難です。
なお、一般的に排水管の耐熱温度は60〜70度と言われていますので、それ以上の水温にならないよう注意しましょう。
油を溶かすその他の方法

重曹とクエン酸を使用する
キッチンの排水口の油つまりを解消する方法として、液体パイプクリーナーを使用する以外にも重曹を使用することも効果的と言われています。
油汚れは酸性のため、反対のアルカリ性である重曹を使用することでキレイに混ざりあいしっかりと洗浄することができます。
また、重曹を使用し油汚れを落としている方の中には、油汚れは落ちてもベタつきが気になる、という方もいるかもしれません。
そんな時は、重曹と合わせてクエン酸を使用することをオススメします。
重曹とクエン酸を一緒に使用することで、重曹だけでは落とすことのできなかったアルカリ性の汚れや水垢も落とすことが可能です。
もしもクエン酸が手に入らない場合は、ご家庭で使用しているお酢で代用ができます。
重曹やクエン酸を使用してのお掃除は排水口以外でも使用することができますが、直接手に触れると手荒れをしやすいものでもあるので、お掃除の際にはゴム手袋などを使いしっかりと手を守るなどをして行いましょう。
お湯の力で一気に流し込む
キッチンで詰まりが起きた場合、「だんだん流れが悪くなった」「急に汚水が溢れかえってきた」というケースもあるようです。
「排水の流れが悪いかな」という完全に排水管が詰まってしまう前の段階であれば、パイプクリーナーの使用の他、「お湯の力で一気に流し込む」という方法も効果的と言われています。
「だんだん流れが悪くなって、ついに流れなくなった」という時の詰まりの原因は、ほぼ「油」の可能性があります。シンクに50度〜60度のお湯をため一気に流し込むことで詰まりの解消に繋がります。
排水口の油詰まりの予防法

予防方法1 極力油を流さない
食器についた油やカップ麺などの残った汁など、「少しならいいか」が積み重なれば油つまりの原因になります。
生活をする上で油を出さないというのは難しいことですが、流す前にキッチンペーパーで油を極力拭き取るなど、地道な行いでもつまりの予防には繋がります。
予防方法2 小まめにお湯を流す
油は温かいと溶け、冷えると固まるという性質があります。
これから寒くなる時期は特に、排水管が冷え流れきらなかった油が固まりトラブルになることも。小まめにお湯を流し油が冷えて固まる前に対処していきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キッチンの排水口の油を溶かす方法について紹介してきましたが、何より一番必要な予防は小まめにお掃除をすることです。
日々の生活の中で先延ばしにしがちな排水口のお掃除ですが、家事のルーティンの一つとして取り入れれば、ストレスなくキッチンを使うことが出来るのではないでしょうか。
すまサポに相談
すまサポでは、排水管含む水まわりのトラブルにも対応しています。
排水管の詰まりなど、自分で解消するのは難しいということであれば、是非すまサポにご相談ください。
必要な場合は現地調査の上、無料でお見積もりさせていただきます。
また見積もり後のご提示金額以上の追加料金は発生致しませんのでご安心ください。